今月の「由佳の本棚」は、
ノーベル賞受賞者関連の本です。
山中伸弥 益川俊英
「”大発見”の思考法 iPS細胞VS素粒子」
益川さんと山中さんの話の内容はさることながら、
山中先生の合の手が絶妙です。
山中先生は優秀な研究者であり、
インタビューアーだと思いました。
お二人の話を、目の前で聴いているような雰囲気が、
本を読んでいるとずっとあります。
ノーベル賞受賞者との対話―中高校生の君たちへ
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読売新聞調査研究本部 編
「ノーベル賞受賞者との対話」
江崎玲於奈さん、大江健三郎さん、野依良治さん、
小柴昌俊さん、白川英樹さんが、
それぞれ日本各地の中学校や高校に行って講演し、
子どもたちと対話した内容が、
1冊の本にまとまっています。
どれも素晴らしい話ばかり。
実際に話を聞けて質問で来た子供たちがうらやましい!!
なかでも、白川さんのノーベル賞のメダルの話が
興味深かったです。
佐藤栄作日記〈第1巻〉
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「佐藤栄作日記」
ノーベル平和賞を受賞したにもかかわらず、
どうしてこれまで興味を持たなかったのか不思議です。
そして、日記、短すぎます。
沖縄返還に密約があったかどうか
かなりどきどきしながらページをめくりましたが、
期待する内容は一切ありませんでした。
当たり前ですね。
白川英樹 大江健三郎
「何を学ぶか 作家の信条、科学者の思い」
私たちから見たら偉大な小説家の大江さんですが、
子どもの頃は精神的に弱いという気持が強かったそうです。
ふらふらした人間が、どういうふうに生きていけるのか、
いつも心配だったんですって。
どうやって、その心配を克服したのか、
本を読んで確認してください。