震災について考える本 | 大橋由佳のぼちぼち日記

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東日本大震災の発生から5年がたちました。
今も不自由な生活を余儀なくされている方たちが
たくさんいらっしゃいます。

災害が少ないから岡山は安心と思うのではなく、
できる範囲で寄り添っていきたいものです。



川瀬敏郎/「一日一花」
華道家の川瀬敏郎さんは、
東日本大震災後、生まれて初めて
花を手にすることができずにいました。
震災から一月たったある日、
テレビでニュースを見ていたら、
むき出しの大地に草が萌え、
花が咲いているのを見ました。
その映像を見た川瀬さんの心をとらえたのは、
花を眺める人たちの無心の笑顔でした。
川瀬さんは無性に花をいけたくなり、
この一日一花を始めていたそうです。
366日じっくりご覧ください。



真山仁/そして、星野輝く夜がくる
真山仁さんといえば、
「ハゲタカ」や「レッドグリーン」など、
カタカナのタイトルのイメージが強かったので、
こんな綺麗なタイトルをつけるんだと驚きました。
そして、こんなにも無垢な命をかくんだと驚きました。
被災地の状況、被災者の心情など、
新聞記者からフリーライターを経て
作家になった真山さんだからこそ、
かけるんだろうなと思います。
この本はフィクションです。
小野寺先生のような先生がいて、
こどもたちが心からの笑顔を取り戻せたらと
思わずにはいられません。



池澤夏樹 著/双頭の船
あまり大きくないフェリー(双頭の船)に
いろんな人が乗り込んで、
どんどん船が大きくなって、町になって、
指導者と呼ばれる人が出て来て・・・
ファンタジーなんですが、説得力があります。
地名が出てくるわけではないけど、風景描写で、
どの場所のことかわかるんですよね。
震災後、何度も被災地に行った池澤さんだからこそ、
書ける物語だと思いました。
この船に乗った住民たちが、
どうやって未来を切り開いていくのか、
是非、読んでください。