由佳の本棚は、今月も3冊ご紹介しました。
本が付箋だらけになっています(恥ずかしいので、なるべく付箋がわからないように撮りました)。
戸谷洋志 著
「別冊NHK 100分de名著 集中講義 三大哲学書
カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』
私が、大学生の時と社会人になって読んで挫折した3冊が、1冊にまとまっていました。
それぞれの本に2~3回チャレンジして、すべて挫折。
私が挫折したのもそのはず。
『純粋理性批判』『精神現象学』『存在と時間』は、いずれも難しいことで知られていて、「三大難解哲学書」と、呼ばれることもあるんですって。
そりゃぁ、私には無理だわ!と、思いました。
この本の目的は、これらの哲学書を精読することではなく、本を手がかりにして私たちの生きる現代社会を考えるという点にあります。
カントもヘーゲルもハイデガーも、私たちと生きている時代が違うのに、確かに悩みの本質は一緒なんですよね。
どう一緒で、本から何を学べるか、読んで実感してください。
宮島未奈 著
「成瀬は天下を取りに行く」
いろんな人が主人公の成瀬あかりに出会って、成瀬あかりに驚き、成瀬あかりを受け入れていくわけですが、気づいたら私も成瀬あかりファンになっているんですよね。
この本の何がすごいって、文庫本の解説が森見登美彦さんなんです!!
読み終わった後に、”こんなご褒美がまっていたのか!”と、小躍りしたくなりました。
このあと「成瀬は信じた道をいく」が続いて「成瀬は都を駆け抜ける」で完結なんですが、泣く話じゃないはずなのに、読んでいると涙が出てくるんです。
完結してしまったのが、とても残念です。
成瀬あかりにまた会いたいです。
茂木健一郎著
「AIで覚醒する脳」
私は、AIが進化すると、昔のローマ帝国で知識階層が思考を深め、奴隷が仕事をしてくれたように、私たちが好きなことを追及して、こまごました大変なことや面倒なことをAIがしてくれるようになるのではないかと、夢のようなことを思っています。甘すぎるぞ、私!
すると、茂木健一郎さんが、AIの発展が人類に新たな「ルネサンス」をもたらす可能性があると考えられていると、本の中で書いていました。
でも、茂木さんは、私のようなのほほんとした考えではなく、AIとの向き合い方として2つの道があると指摘しています。
1つは、AIに全てを任せて、自分の思考能力を低下させる道。
もう一つは、AIを脳が覚醒するためのパートナーとして活用する道です。
今意識すべきは「AIに仕事を奪われる」のではなく、「AIを使えないと仕事がなくなる」と考えること。これは私も危惧しているところです。
読み終えたら、私の楽観的な部分はあまり拡大せず、心配なことが増えてしまいました。
危惧しなければいけないことに目を向けていなかった自分ののんきさに愕然としました。
本を読まなければ気づけなかったことなので、読んでよかったです。



