十二月の虹 木枯らしが 慌しい季節を連れてきた 翌年の餅つきの準備がすでに始まっている 分厚いカーテンをきちんと折りたたんだら 意外にぺちゃんこになった 大切にとっておいた本も 捨ててしまえば これも意外とすっきり 曇り硝子の余白に浮かび上がった冬の虹は 冴え冴えと澄んだ鮮やかさで でも簡単に粉々に砕け散ってしまいそう だから そうっと飾ろう 空っぽになった部屋に 十二月の虹を