弾丸
上海2泊3日のツアーに参加した。安いツアーだったのでそれなりのホテルと食事ではあったが、致し方なかろう。旅行業界に詳しいお方ならばお察しいただける、あの理由(ワケ)ありツアーなのだ。だが、実際に行ってみると、思ったほど見所がない。TVでよく見るテレビ塔(?)か、外灘ぐらいのものであろうか。たぬきは北京に行ったことがあるが、あちらは見所満載であったのに、上海はそうでもなかった。確かにオサレな建物はそこかしこにあり、それはそれで異国情緒に溢れてはいた。だがその中に、ところどころやはり『中華』である。当たり前だ、中国なんだから。上海万博を控えているので、中心部はリノベーションの真っ最中であった。建物の壁面にペンキを塗って、ゴマかしているだけに見えた。せっかくのレトロすぎる建物がペンキで新築ソックリさんになるなんて、なんともったいないことか。よけいなお世話ですね。現地係員の「ナカヌキガイド」くんの仕掛けてくるトラップも当然回避し、無事3日目の朝空港へと向かった。小雨の降るなか搭乗ゲートからスマートに機内に入るはずが、バスに乗せられ広い空港をグリグリ走り(どこまで行くねん!)、タラップで搭乗。機内に流れていた音楽は、奇しくも「碧いうさぎ」であった。
Yちゃんの決断
この夏もよく汗をかいたけれど、もっとデトックス!ということでお風呂屋に行くことにした。着いたお風呂屋には岩盤浴もあり、こちらも利用することに。50分間石の上で横たわり、汗が出尽くすまでガマンした。その後、お風呂場に移動。ここのお風呂屋は天然温泉からエステ風呂、塩サウナなど等いろんなお風呂がいっぱい。たぬきはめったにお風呂屋に行かないので、たまに行くとビックリすることだらけである。水風呂に浸かりっぱなしの人(とてもたぬきにはマネできない)、大量の塩をカラダにふりかけ、ゴシゴシ擦る人(真っ赤になっていた)。普段、家のお風呂にしか入らないので、様々な発見があった。同行のYちゃん(C国人)は最初かなり、お風呂屋に抵抗があったそうだ。見知らぬ人どうしが、すっぽんぽんで同じ湯船をわかちあうことに。だが、Yちゃんはこの日本のすばらしき文化(?)に心底惚れ込んでしまい、一人で時々行くようになったんだとか。Yちゃん曰く、「他人に自分のハダカを見られるのはイヤだったけど、よく考えたら知らない人ばかり。ならいいか、と思った。」と。そして、今回Yちゃんはたぬきとお風呂屋に行く決心をしたそうだ。だが、たぬきはすぐのぼせてしまい、Yちゃんはしっかり元をとるほど堪能していた湯船クルーズであった。
肉焼いて福となる
仲良しオヤジの一人からお呼び出し。「Tさんのお家で宴会をするから、たぬきも来い」と。Tさんというのは、84歳のおじいちゃんで足腰にガタは来ているが、まだまだ元気でボケてもいない。若い頃はさぞかしハンサムだったであろう、容姿端麗なジジイである。Tさんはこじんまりとした2階建ての一軒家に住んでおり、1階では昔Tさんが社長をしていたころの会社の番頭さんのAさんが居酒屋をやっている。早めにたぬきはTさんのお家に到着し、リビングのテーブルを眺めていた。なぜだか小さなホットプレートが置かれていた。その後続々と居酒屋から刺身、お肉、野菜が運ばれ、Tさんの家のリビングで宴会が始まった。しばらくして、たぬきが呼び出された理由がわかった。お肉の焼き係りである。誰もしたがらないので、誰かにやってもらおうという魂胆であった。最初こそ「たぬきもいっぱい食べろ」とオヤジたちは優しい言葉をかけてくれたが、だんだん「肉を焼け!次はイカだ!ええい!野菜も焼け!」と要求はエスカレートする一方。焼けというから、焼いているのに「焼くペースが速すぎる!」などと怒られる始末。3時間も宴会は続き、たぬきは焼肉のニオイだけでお腹が一杯だった。帰り際に清算が済むと、オヤジたちはたぬきに「お駄賃だ」といって、ワリカンの宴会費のお釣りをくれた。そのお駄賃でたぬきは、メガネを購入することが出来ましたとさ。