幸福の黄色いハラマキ
最近知り合った女性なのだが、その女性は「自分はカラーセラピストなのだ」と言う。たぬきはカラーセラピーというものがどんなものかよく知らなかったので、かなり熱心に誘われたこともあり、一度受けてみることにした。当初、ホテルの部屋だか会議室だかを借りてイベント的に開催するので、そのときに来てくれと言われ、当日開催するはずのホテルへ向かったのだが、ケータイが鳴り「場所変更で、カラオケボックスでやることになったから」とのこと。そして、騒々しく落ち着かず、狭いカラオケボックスのルームでセラピーは始まった。ズラッと並んだ色とりどりのボトルから直感で4本選ぶよう指示された。その4本でその人の性格、資質、現在の心境などがズバリわかるそうだ。たぬきが選んだ色は、グリーン系とイエローが多かった。結果からいうとかなり当たっているのは当たっていたが、なんせ落ち着くことの出来ない状況でのセラピーである。終わってみれば、言われたことの半分も覚えていない。なんのために行ったんだかよくわからんが、覚えているのは「胃腸に気をつけた方がいいので、黄色いアンダーウェアを身に着けたらいい」ぐらいなものだ。ホテルでやって欲しかったと、悔やむばかりである。
蝶々
ひょんなことから高級クラブへと連れていってもらうことになったたぬきと仕事仲間のB美ちゃん。久しぶりである、蝶が羽ばたいているところに行くのは。「せっかくキレイなおねえさんたちがいるところに、なんでお前達を連れてかなきゃならないんだ!1時間で帰るんだぞ!」と言われ、無理やり店内へと入っていった。そこはかなりの高級クラブだそうで、店内は淡い光りの照明で、約20人ほどの蝶がいた。席に案内されすぐさま一人目の蝶が登場。いそいそとお酒を作り、皆に配っていた。ジーッと観察していたのだが、普通だ。さほど、際立った何かがある風でもない蝶であった。続いて二人目の蝶。こちらは、真っ黒なストレートの髪に大きな黒目の瞳でキレイな女性であった。しばらく蝶たちとおしゃべりをして、店内を見渡すとほとんどの蝶があまり若くないことに気づいた。というよりも、蝶の平均年齢が高い店であるようだった。ホントに1時間で店を追い出されたたぬきを、ストレートの黒髪の蝶が外までお見送りに来てくれた。たぬきは、一人じゃこんなところに来れない。だが、この日相当ヨッパであったB美ちゃんは、独りででもキャバクラに行くんだとか。なんで???ヨッパのB美ちゃんをたぬきは店に置いてきてしまったが…ちゃんと帰れたのだろうか?
驚愕
早々と衣替えをしていたたぬきに、友達のM子から電話がかかってきた。「今からウチに来ないか」と言うM子。M子は家賃4万5千円の学生向けのワンルームに住んでいるのだ。10年前、たぬきも一緒に不動産屋へ行って見つけた部屋である。実はあまり行きたくなかったのだが、「誰かが来ないと掃除をする気になれない」というM子に、たぬきも重い腰を上げた。久々に行ったM子の部屋は、本人が言うほど汚くも無く、むしろあまりのモノの無さに驚いたほどであった。色んな事情で平成だというのに、サバイバルな生活を送っているM子である。いわゆる三種の神器(それも昭和の)のうちの2つがないのだ。それらは、TVと洗濯機。洗濯機は、コインランドリーでまかなえるとしても(基本は家で手洗い)、TVが無いって・・・!TVがないのにもかかわらず、たぬきなんかよりも芸能ニュースから政治、皇室ネタまで網羅している。なぜ!?本人曰く、「家にラジオがあるし、職場に週刊誌や新聞があるから世の中の動きはわかる」とのこと。そして、極めつけがトイレであった。トイレに入ったたぬきは???だった。「TOTOの新しいデザインかな?」と、一瞬イイように解釈してしまったのだが、便座が無いんである!!!「さて、コレは如何にして用を足せばいいのだろう!」などと呟いている場合ではない。M子に問いただすと、「キレイに掃除してあるから直に座ればイイ」との返事が返ってきた。そういえば、1年前だったか、2年前だったかいや、3年前かも・・・「便座が割れて、トイレが使えない」と、話していたM子。ということは、修理もせず、苦肉の策で便座の下の冷たい部分に直座りをして、日々糞張っていたことになる(M子は便秘で倒れ、救急に駆け込んだこともある便秘の王者)。M子は、たぬきや今の日本人達に、何かを発信しているのだろう(当の本人は全く気づいちゃいないが)。