たった1両の秋葉原買い物ツアー | 新労社 おりおりの記

たった1両の秋葉原買い物ツアー

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人生の目的の1つに「おもちゃ箱のカギを探す」というのがあります。カギが見つかれば、好きなおもちゃ箱のフタを開けて、大いに人生存分に楽しめるというわけです。その探す過程も楽しみです。

 

ナポレオンはレジオン・ドヌール勲章を制定したときに「確かにヒトはおもちゃというかもしれない。しかし人類が支配されるのはおもちゃによってなのだ!」と言い放ちました。東京秋葉原はメイドアニメだけならぬおもちゃ全般の天国、ゲームなども含めた玩具の支配地です。

 

令和6年春の日、おもちゃ箱のカギを探しに、秋葉原に4時間ほど行ってあちこち回りました。目的はNゲージの鉄道模型、KATOのキハ80を求めるためです。

 

キハ80系特急「おおぞら」10両編成揃えるには、中間車がたった1両足りず、一般模型店(ヨドカメ)にはもう売っておらず、新宿の行きつけの中古模型ショップ(ぽち、ポポンデッタ)ではもうないのです。また、ネットではありますが、目が飛び出るような価格(3,000円以上)もします。

 

秋葉原はありとあらゆるオタクの街。調べると便利なネット、Nゲージ中古模型だけでも、面白そうな店は10以上あるではないか!さっそく調べてトレースしてみました。

 

(これ1両得るために4時間歩く)

 

新幹線後ろ ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 新幹線前

 

駅の改札を出て電気街を迷って、まずは目立つヨドカメの7階へ。新品ばかりで、Tomixのハイグレード商品が目立ちます。鉄オタ(私と同人)の他に、外国人も興味深く見ているではないか!ただエスカレーターで登る客はアキバの雑踏に比べて少ない気がしました。アキバでは量販店でもタカいイメージがあるようです。中古店でないのでもちろん私の求めるものはなく、一巡して降りました。

 

新幹線後ろ ボークスホビースクェア秋葉原 新幹線前

 

駅の電気街口正面にオタク趣味の小店を連ねた感じ。鉄道模型は8階で、他の店が人気なのかエスカレーターもエレベーターも押すな押すなの建物外まで出る大行列。階段で登ってもいいのですが発見できず、あきらめて次へ。

 

新幹線後ろ ホビーランドぽち、秋葉原2号店 新幹線前

 

狭いエレベーターで寿司詰めになって入店。いつもお世話になっている西新宿店と店内レイアウトは変わらず。目的のものを探すも50年近く前に出た、塗装のハゲたKATO(当時は関水金属)第1世代のキシ80(電動機付き)しかありません。

 

この第1世代の模型は1970年代、私のような小学生のお小遣いでも何とか手に入る、Nゲージを大衆趣味に引き上げた立役者ですが、やっぱり昨今の新製品に比べるとチャちいのです。第1世代は新製品を買った人が売りに出したのでしょう。それでも動くので2,000円チョットします。はやてのように現れて、はやてのように去ります。

 

(はやての弁当箱)

 

新幹線後ろ 鉄道模型MONTA Models IMON秋葉原店新幹線前

 

同階の2フロアに分かれています。HOゲージを扱うModels IMONは外国モノが多く「中古模型の美術館」といえる高級感があり、いかにも模型を大事に扱っている感じ。ガラスケースに厳重に保管され、値段もそれなりにします。MONTAはNの中古店。中古品もきれいにみががれ、中途半端なものは置いていないイメージ。ただNの方は大幅に古いヤツはあっても、ちょっと古いヤツはない感じ。

 

新幹線後ろ 鉄道模型すけるとん 新幹線前

 

小さいモールの一角の鉄道中古専門店。ショーティ(実物を短縮したもの)が充実してますが、ここも第1世代キハ80しかなく、しかし550円と安いので心が動きます。ただ私が今もっているもの(第2世代:21世紀に入っての改作品)との釣り合いを考え見逃し。ウチの貨車に載せるタンク・ミュージアムの戦車にココロが動きました。

 

(“第2世代”キハ82と80。中古はこんな感じで袋入り)

 

新幹線後ろ レールマイスター 新幹線前

 

マンションの一室でやっています。ペンシルビルの3階に上り、鋼鉄の扉を開くと、昔懐かしい模型屋の雰囲気で中古品もすべてケースに入って、まさにマイスターらしき人が模型をいじってます。外国品もあり、模型を愛する1人の鉄道少年が、技術を磨いて販路を開拓しここまで造った、という感じ。生活感があるが、掘り出し物もありそう。

 

新幹線後ろ ホビーランドぽち、秋葉原1号店 新幹線前

 

以前行ったことがあります。階段で登ると、2号店と同じような体裁で、店内は4倍がた広いものでした。ここも第1世代キハ80、キロ80、キシ80しかなく、先頭車キハ82は売り切れ。第2世代でないとややチャちいのです。その他50系客車や485系電車なども第1世代が多く、銀のメッキ部分などちょっと剥げているのは中古品ならでは。面相筆で塗ればそれらしくなるんですけれどね。

 

新幹線後ろ ポポンデッタ秋葉原店 新幹線前

 

最高に覚えやすい店名の鉄道模型中古店の総本山。6階建てのビルのすべてが中古店で、レンタルレイアウトや買取窓口など、鉄道遊びに必要なものが全部揃い、ここ1つで用が足ります。ここでキハ80第2世代を1,320円で発見して購入。1両だけあって、手書きで品名が書いてあります。最後の1両だ!と思ったのです。

 

それ以外は第1世代の550円しかない感じでした。先頭車はこれまでのどこにもなかったようです。もちろん第3世代のトミックスハイグレードはもう店にはありません状態です。ネットではたった4両で2万円超!10両まともに揃えれば5万は行くでしょう。私は6両セット18,000+バラ5,000円ほどでした。

 

(階段には各種案内)

 

新幹線後ろ 鉄道模型ちゃトラ秋葉原店 新幹線前

 

メイドさんたちがたむろしている裏小路の小さい店内の大きなレイアウト。職人さんぽいですが、人当り良いバーのマスターのような店主に思わずジュース一本100円買ってしまいました。ジュースの他、スロットマシンなどちょっとしたグッズも置いてあります。

 

ガラスケースの中に980円のキハ80がありましたが、第1か第2世代かはわからず。さっき買ってしまったので、出してくれとも言えませんでした。レンタルレイアウトは1時間1,700円。田舎の幹線風です。

 

新幹線後ろ 駿河屋秋葉原店アニメ・ホビー館  新幹線前

 

階段を使うなら、下画像のようなビルの谷間を登ります。ドンキのように天井まで積んであるのですが、鉄道売り場はあまり大きくないのです。ジャンク品(使用済だが手を入れていない欠陥承知の品)が魅力があり、980円でキハ55(50年位前の廃メーカー品?)が乱雑に、しかし丁寧に包まれてバスケットの中にあったりします。

 

今のハイグレードな第3世代なら1両3,000円は下りません。ボロボロの箱に古い貨車が安く売ってたりします。ここも含めプラモ屋の若い店員は一般的に愛想がよくて、プラモ世代でないのに専門知識があり、よく勉強しています。

 

(アキバらしい光景)

 

新幹線後ろ クルクル秋葉原店 新幹線前

 

鉄コレの私鉄車両が充実し、後は品ぞろえは普通。他はミニカーなど中古玩具全般ありますが、店内はビルの高層階のせいか寥々としています。ただ別階のレイアウトの予約電話がしょっちゅうかかってくる感じ。のぞきませんでしたが、設備がいいのでしょうか。休日は大入り満員でのようです。

 

(レイアウトも併設)

 

新幹線後ろ リバティー秋葉原2号店 新幹線前

 

アニメキャラ売り場の先の、階段上って中二階のようなところ。ああしまった!さっき1,320円で買ったキハ80が1,200円だ~それ言ったらキリがないのですが、キハ80の第2世代があったのはさっき買ったポポン本店とここぐらいです。新品を追求するならTomixのHGシリーズ(非常にハイグレード)なのですが、リアリズムを追求せず模型として楽しむならKATOが頑丈で安価、さらにある程度見るにも耐えるのです。

 

新幹線後ろ タムタム秋葉原店 新幹線前

 

プラモやら空気銃やら、ジャンル別に広大なフロアを貸切る最大のホビーショップというだけの品ぞろえ。鉄道もラインアップは良く、第1世代はあったのですが、第2世代キハ80はなかったですね~品ぞろえの多い大手の店だけに、ヒトが集中していいモノは売れてしまうのでしょう。

 

ここまでで秋葉原でもだいぶ上野寄りまで来ました。まだ店はあるのですが、目的のものはゲットしたし、ここらで遅い昼食を摂って引き上げます。

 

リムジン後ろ レオナルド リムジン前

 

さあ任務は終わった!御茶ノ水のほうに歩いてふと見ると、ビルの中にあのレオナルドがあるではないか!小さいですが歴史の古い、掘り出し物がある大昔からその名を聞く中古プラモ屋さんです。ビルの階段を上り、さっきすけるとんで見たタンク・ミュージアムの戦車を手に入れました。70円安かったのです。

 

あとでチキ7000に載せてみると好適!こんな状況は現実には考えられないですが、現代車両とむかしの戦車のバランスと、ナンセンスな遊び心がイイのです(^o^)

 

(ドイツ2号戦車:1937年製、チキ7000:1975年製)

 

神社 神田明神 お願い

 

 

秋葉原の北、上野寄り⇒御茶ノ水は神田明神の丘を登ります。蔵前橋通りには神田明神の「裏門」があるんですね~マンションの庭のエントランスのようなところ。軽くお参りして通り抜けさせてもらいます。外国人も多かったですが、みやげ物店も適度ににぎわい、着物を着た善男善女も多くいました。東京らしく洗練された神社です。抜けて旧中山道を横切り、聖橋を渡って御茶ノ水駅から電車に乗って帰りました。

 

いやもう、秋葉原はすっかりメイドとアニメとカードの街になって、ぼったくりの噂さえあるような街になってしまったかと思いましたが、目的をもって情報を仕入れて尋ね歩けば、電気機械もパソコン部品もまだまだ安く揃います。鉄道模型も小さな個人店から中規模、大型店まで10数店舗もあるんですね~。さすがマンモス都市東京、歴史あるアキバ、あるところにはあるんだなと見直した思いでした。

 

(運転会:これでめでたく10両)

 

また円安でアキバも外国人ばかりになったとニュースではやっていますが「専門家日本人」の皆さま、どこの店に何があるかを、よくご存じなんですね。奥まったところにあっても、どんな店も私のようなオタク好事家でにぎわっています。

 

狭い店内のワゴン、私が見たそうにしていると「同志」の方がスッと譲ってくれたこともありました。秋葉原は千代田区。地価も高く家賃も高いので、各店しのぎを削って個性を演出しているのです。

 

品ぞろえはやっぱり「ぽち」やポポンデッタのような支店があちこちある大型店ですが、中型店にはゴミの山のようなジャンクの中に珠玉の(オタクにとって)モノがあったり、小型の個人店はまた店主のこだわりが感じられたりと、発見が多々ありました。ジャンルを問わずやっぱりアキバは今も昔も「専門シュミの聖地」(オタク趣味の聖地)なのです(^O^)