東海道53次:伊勢から鈴鹿峠へ | 新労社 おりおりの記

東海道53次:伊勢から鈴鹿峠へ

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東海道を自転車で行くことを、2年前からしています。今回はその続き、続きと言ってもちょっと飛んだ続きです。これまで4区間を行きました。

 

江戸日本橋⇒小田原宿 小田原宿⇒三島宿 三島宿⇒江尻宿 江尻宿⇒掛川宿

 

旧東海道をトレースするけれども、時間の制限も体力も無限大ではないので、適当に飛ばしたり、また走ったり止まったり、とにかくいい加減でもいいから力を抜いて自転車で東海道を走ろうという年度計画です。

 

今回は掛川から、本来は浜松か豊橋あたりまで継げばいいものを、伊勢の国、亀山宿まで飛ばそうというのは、鈴鹿峠を越えてみたかったのと、伊勢近江の陰陽の変化を味わいたかったからです。上越国境ほどではないですが、気候文化の違いが同じ日本国内でもあるかと思ったからです。

 

(53次案内書を見ながら)

 

7月中旬日曜日午後、所用を済ませ自転車をたたんで転がし、東京を出ました。自宅から立川、八王子を経て新横浜から新幹線というハラだったのですが、折りたたみ自転車を転がしていくには、ちょっと予想外でした。

 

新横浜でたまたまコンサートがあったからです。横浜線の車内、新横浜は女の子の大群。自転車を背後に抑えてずっと立ちづめでした。しかしなんとか自転車を新幹線に乗せ、のぞみ号の次の駅、名古屋で下車します。

 

 

名古屋から近鉄に乗り換え。これも混雑の名古屋駅から、道を訊いて近鉄のりばへ。松阪行き急行に乗って、木曽川長良川揖斐川をあっという間に渡っていきます。この辺りは伊勢湾はギリギリで見えないのです。伊勢若松で支線に乗り換え、広大な平原を見ながら行きます。意外に若いヒトが多い平田町に着くころには18時過ぎ。駅前のホテルに泊まり、翌日の鈴鹿越えに備えます。

 

 

平田町は昔から三重県の主要都市、鈴鹿を形成する古い市街地の1つだったのが、サーキットを舞台にした自動車の大工場ができて、その従業員相手の飲食店が増えた、という風情の市街です。新しいものと古いものが入り混じって歩くにタイクツしません。ただ日曜日なので飲食店は開いていなくて、スーパーで弁当を買ってホテルで食しました。大きなフロも付いているところは、大工場のビジネス客向けでしょうか。

 

(平田町市街)

 

翌日は平田町のホテル前で自転車を組み立てて走り出します。さすがサーキットの街、鈴鹿は道幅が広く、鈴鹿川を渡って東海道に乗り、宿場らしい風情に戻ります。なかなか飲食店がなく、コンビニでおにぎりと飲み物を喫し、まずは亀山宿です。

 

(“街道だったな”という感じの道)

 

46、亀山宿

 

自転車で迷いました。亀山城址は攻略し、途中までは街道の風情のある道を行ったのですが、同じところを30分くらい消費して、自動車専用道に入り込みそうになったりし、1回転まわりました。細かい分岐点や分かれ道を間違えたのです。まさか街道はこ線橋など渡るまい、という誤った先入観があったのです。

 

(これも東海道)

 

炎天下でひっそりした住宅街のようなところでも、郵便局などは「街道会所風」になっており、竹藪の中のそぞろ歩きの感じなど、実に風情がありました。しかし幹線道路との兼ね合いが難しいです。明治になってできた鉄道や自動車の幹線道路は容赦なく街道を寸断し、歩きの街道はこ線橋などで渡ることを余儀なくされるのです。

 

 

47、関宿

 

鈴鹿川沿いの道をさかのぼると現れるのが巨大な看板。ここは整備された宿場町です。なけなしのようですが、市から補助金が出て街並みを整備しているようです。一渡り街道を行き、縁台に腰かけて餅など食す感じが似合っている宿場です。江戸時代のお伊勢参りの名残です。私も1個頂戴します。

 

 

餅屋さんもその他の宿場の店も、話しを聴いてみると江戸時代以来という方は少なく、4代目という方が多かったです。120年くらいなら明治以来でしょう。これだけの宿場の雰囲気を維持するのに、地元の方のご苦労が伝わってきます。フツーの建物もないではないですけれども。

 

(ここから褐色沙混じりの東海道)

 

ここでアクシデント!ちょっと休んだ時に、汗と振動でメガネのネジが緩んで、レンズが取れかかってしまったのです。ネジがなくなったり、レンズが落ちたりしなくてよかった!しかし締めないと走行はムリです。餅屋さんに行きましたが、店にはないとのこと、2軒目の元米屋の尾崎さんに頼んで、金属製の眼鏡用ドライバーを借りて、ようやく締めました。

 

 

ちょうど宿場の神社の境内でアンティーク市が開かれていて、ヒトが多く出ていたので助かりました。尾崎さんのご親切に感謝するとともに、こういうバカにできない小物はきちんと用意しておくこと!サイクリング始めて40年以上ですが、いい教訓になりました。

 

関宿を出ると山が迫ってきます。いよいよ鈴鹿峠を越えて、近江の国、滋賀県に入ります。

つづく