「会社に出る」ことの意義 | 新労社 おりおりの記

「会社に出る」ことの意義

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テレワーク、流行ってますねえ。助成金が売り切れるぐらいです。マスコミは賛否両論で、新しい時代の萌芽だ、いや業界・業態によってこのままでもいい、という論議があります。コロナばやりの昨今、感染を防ぐためにも、「新しい生活」が求められています。

 

Zoomに代表される画面を映せば話す要件自体は伝わるし、コロナ以前から言われていたように生産性の向上、「ムダな会議」の撲滅にもつながります。独立起業に似ていますね。基本面と向かって誰からもチェックされずに文句も言われないので、ズルくサボってしまうところがあるのです。

 

家で孤独にテレワークというのはサボりますが、職場に出ると他人の目があって、仕事するモチベーションになるのです。上司のチェックや同僚に負けたくない、迷惑かけたくない、貢献したい等、組織の強制力は侮れません。いくら自由がイイと言っても、人間社会的な束縛も必要かと思います。仕事一方できたサラリーマンが定年後腑抜けになってしまう、という現象はその束縛が空気のようにモチベーションになっていたからなのですね。

 

接客や営業と称されるコミュニケーションは仕事として、そのヒトの本性が出やすいですね。口下手なヒトは口下手なパトロンを連れてくるし、アタマの堅いヒトでも営業すればアタマは堅くても素晴らしい経営者を連れてきたりします。人は他人や顧客との接触会話等で磨かれ切磋琢磨で成長するものです。シェアオフィスも。独りは気楽で自由ですが、切磋琢磨とは無縁の、緊張感がないという感じですよね。

 

10~20代の若い世代はいかがでしょうか。コロナを機に仕事や飲み会のオンライン化が広い世代で浸透しました。会話を交わさず、仕事や勉強に没頭できる。友人とつながり感を持ちつつ静かに作業する方が効率が上がる、友人の気配を感じるだけで集中できるようです。LINEで友人と接続状態にしながら、仕事の書類作成に全力投球する。会話はほとんどしない。休憩がてら、雑談を挟む程度、というものです。若いと孤独にも、自立にも強いものです。

 

確かに労働時間や作業の効率を考えれば、テレワークは万々歳かも知れません。ただ働くのが生身の人間である、としたならば、そのヒトのメンタルを考えれば、テレワークで人間同士のコミュニケーションが全くオンラインだけというのも問題あるのではないだろうか、なぜなら人間社会的な動物で、オンライン含む孤独はイイものと必ずしも言えないからです。

 

会社に出るというのはそういう面と向かったナマのコミュニケーションの場として出るという意味に今後なっていくでしょうね。それが駄目なら転職すればいいし、良ければ定着率が上がる、というのはテレワークばやり以前から変わらないでしょう。