国 VS 東京都 雇用関係助成金の活用法 セミナー | 新労社 おりおりの記

国 VS 東京都 雇用関係助成金の活用法 セミナー

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ありそうで、あまりないテーマでセミナーをさせていただきました。助成金のセミナーとしては、ちょっと異色になったかもしれません。雇用関係の厚生労働省系の助成金のみならず、東京都の似たような助成金も紹介し、両方を比較して、両方取れるか、片方選ぶか、選ぶとしたらどちらにするかを論じるというものです。

 

 

3時間で前半1時間は、これも異色、労務の法定3帳簿「賃金台帳・出勤簿・労働者名簿」の、“助成金的”書き方というもので、基礎的な法を守る+それ以上の福利という意味で興味深いものでした。その後私が2時間やります。

 

私の渉猟した範囲では、厚労省のものに上乗せできる、または上乗せする東京都の雇用関係の助成金は4つ、性格が似ていてどちらか選ぶ助成金は8つあるのです。しかし金額が微妙に違ったり、もしくは要件が緩かったりきつかったり、ハードルの上下など、いろいろあるのです。

 

しかし現実には、同じ性格の助成金を選択しなければならないならば、東京都を選ぶ方がいいようですね。東京都の助成金は以下のような特徴があります。

 

・「宣言」や「エントリー」、「セミナー受講」で、企業を囲い込む傾向。段階的にレールに乗せて、少しずつ施策を実行させていく。

 

ですから、厚労省のように、突然窓口に書類を提出して、その審査で進むものより、コミュニケーションをやや密着して事務を行う感じになるのです。過程で思わぬ要件や、とっさの改正などの落とし穴におびえる感じの厚労省よりも親切と言えましょう。

 

 

事務的には、原本証明と、代行のむつかしさがあります。社労士が全部代行というわけにいかず、社長や担当者自ら対応することが求められます。親切さの裏返しで、しっかり当の会社が自覚を持って施策を行うことを要求されるのです。

 

それにしても東京都はおカネがある感じですね。オリンピックなどもあるのですが、地方に比べるとバラエティに富んでいます。21世紀になるかならないかの財政立て直しのころに比べると隔世の感があります。こういった助成金もセミナーも、時代を反映したものと言えるでしょうか。