日本法令SR「注目の助成金」執筆! | 新労社 おりおりの記

日本法令SR「注目の助成金」執筆!

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日本法令SR


今回は、2つの助成金について書かせていただきました。私が個人的に規定する、約70種類の助成金でも、誌面に表すとなると、売れっ子助成金の抽出ということになります。注目=売れっ子助成金のやり方とは、なにも、受給しやすいものばかりではありません。SRさんでは・・・


・会社の福利のために役に立つ


というものを取り上げたものです。しかも、将来性や、社労士や会社が「儲けられなくとも」、長い目で見て会社の利益になる、ひいては生産性の向上につながる、「受けるべきもの」も取り上げられているのです。

 


まずキャリアアップ助成金。非常にトレンディで、近年の第一線助成金と言っても過言ではありません。この夏もさっそく緩和されましたが、国の重要政策「非正規社員の撲滅」を担う中心戦力だからです。話題にすべき主なものは3点です。


・非正規社員と正規社員のそれぞれの定義と、助成金をもらえるだけの期間。

・就業規則の文言の内容と、改正時期。

・2階建て、3階建て受給の可能性。


誌面でも分かりますが、ムカシと比べて、実に受けやすくなったのです。出勤簿や賃金台帳、山ほど持って行って却下された時代もあったのに、夢のような感じです。


しかし非正規社員を正社員にした分、会社のパイが増えたわけではありません。賃金の伸びは低いのに、期間限定から、期間を限らない社員にすることのみで助成金が受けられるケースが増えているわけで、それだけで従業員も会社も幸せになるのかどうかです。もうちょっと施策が必要でしょうね。



職場意識改善助成金。以前は結構多額のおカネが出ていて、これをスプリングボードに発展した事務所もあるくらいです。しかし時短+有給促進の経費の一部立替、という現在の制度になってから、火が消えたようになりました。


この助成金程、本来の雇用関係助成金の意義を問うものはないですね。なにも資金繰りや、おカネ儲けをする材料ではないのです。会社の労務改革には手間もおカネもかかる、その一部は出してあげましょうというのが、本来の趣旨だったはずです。


まあですからこの助成金はメンドクサイですよね。とてもとても「割に合わない」のです。しかしそういうい考えでは、特に従業員の定着や、より勤めやすい会社の福利に役立つ施策は、なかなか受け入れることはできないでしょう。おカネはわかっていただいても、労務管理はわかっていただけない典型例です。


そうならないための、書類の集め方、営業の仕方等、ストレートに表現しました。アタマの意識自体「改善」するからこういう助成金の名前が付いているのかと思います。



それにしても他の著者さんは、提案書や、図表も多く、面白いものが多かったですね。「あっこんなものがあったのか!」という気付きが多々ありました。私もチェックリストやいろいろな独自書類を用意したこともありました。


しかし毎年のこととなると、アプローチブック(助成金をA4用紙1枚にまとめたもの)と、サイトを改造するのに手いっぱいです。後は当局から立派なパンフや資料が山ほどダウンロードできるので、それを使用します。事務所によって助成金とどういう付き合いをするのか?ということを定めて、資金や時間を配分する必要があります。