サンライズ瀬戸 乗車記 | 新労社 おりおりの記

サンライズ瀬戸 乗車記

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大阪・福岡と仕事して、クニの松山に寄ってから、帰る算段は何といってもこの列車です。寝台特急は5年前の「北斗星」 以来です。

 

サンライズ瀬戸  (下画像は岡山駅)

 

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わが国に数本しか残っていない夜行寝台列車です。お盆や年末年始はまず切符は取れないので、この機会にと思ったわけです。6月上旬、乗車1週間前に切符が取れました。

 

東京まで19:36発、乗り継いで7:08着。特急料金3,600円(寝台料金不要の席)

 

松山から新幹線で帰ろうと思えば、最終は17:37発、23:45着。特急料金5,660円

始発は5:07発、11:23着です。飛行機は7:50発、9:10着。

 

東京に朝早く着きたければ、夜行もまだ余地があります。

 

どれが効率的かはともかく、夜行列車に久々に乗りたかったのです。

 

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上画像左、暮れなずむ松山駅、まずは上画像右の特急「いしづち30号」です。前5両は岡山行きの「しおかぜ30号」。後ろ2両が高松行きで、乗り換え駅の坂出まで行きます。

 

本来なら1時間後の「いしづち32号」でも間に合うのですが、瀬戸内海を明るいうちに眺めたくて、また、夜行列車に乗る気分を味わいたくて余裕を持ちました。

 

だんだん暗くなって、接続駅の坂出に着くころにはトップリと日が暮れます。駅前のファミレスで一杯呑んでいるうちに、高松から来る「サンライズ瀬戸」の発車時間が迫ってきます。

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向かいのホームに「いしづち32号」が入ってくるのと同時に、反対方向から不意打ちのように入ってきました。乗るのは上画像左、12号車「のびのび座席」。

 

座席といっても、上画像右、昔の青函連絡船の桟敷席のように、カーペットの敷いた区画に横になることができます。バスよりもはるかに寝心地が良く、昔のB寝台より広いのです。

 

私の区画は一番端で、ラッキーな席です。設備は薄い布団と、枕カバーと、使い捨てコップ一個だけ。腹ばいになって、窓の縁にアゴを載せて外を見ることができます。瀬戸大橋も夜間渡る分には、夜景もそれほどでもありません。工業地帯が輝いているだけです。暗くてトンネルとの区別が付きません。

 

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この「のびのび座席」は一番安い席で1両のみ。後の6両はA寝台、B寝台の個室がズラリです。1998年登場以来15年経ちますが、上画像のようにゴージャスな感じは健在で、よく整備されています。岡山まで夜の闇に眼を凝らし、歯磨きして横になります。

 

岡山では、併結して一緒に東京に向かう「サンライズ出雲」がイノシシとの衝突で遅れるとのこと。20分遅れで発車します。兵庫県に入った上郡までは覚えているのですが、後は大阪も沼津も熱海も気づかずよく眠り、気が付くと大船を通過していました。

 

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「のびのび座席」は、大阪その他で乗車があったと見え、ほとんど埋まっていました。ゆっくり首都圏各駅ホーム上の喧騒を眺めながら、東京着。上画像左、扉から2番目下の窓が、私の「席」の窓です。

 

思えば、この「サンライズ瀬戸・出雲」は朝をコンセプトに造られた列車ですね。これまでの寝台特急ブルートレインが、夜をコンセプトにしていたのとは対照的です。個室が多いのは、定期的に乗ってくれるビジネス客を念頭に置いたものです。安眠できて仕事もできます。

 

また窮屈なバスと違い、安い値段でゆっくり横になれる「のびのび座席」のようなモノは、車両を広く取れる鉄道の長所です。こういう鉄道の特性を生かした「夜行座席」をもっと増やせないものかと思います。