東京23区、山めぐり | 新労社 おりおりの記

東京23区、山めぐり

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東京23区の山

 

東京23区に山なんかないだろ!といわれそうですが、なかなかどうして、結構楽しめる“山”が多いのです。23区内で私の登ったことのある山を紹介いたします。名前の後は、海抜の標高です。いずれも山も登って降りるまで、ゆっくり行っても10分程度です。

 

箱根山(新宿区)44.6m

 

都内の人口の山としては最高峰です。周囲は市民の憩いの場になっていますが、この山はなるべく“自然”ぽく造ってあります。人口といっても、もともと大名屋敷の築山で、江戸時代からあります。


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代々木八幡(渋谷区)37.2m

 

代々木ばかりか、渋谷最高峰です。神社を作るために古人が盛り上げたようです。山頂は結構広く、神社のほか、竪穴住居や集会のできる草庵などもあります。


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星ノ山(千代田区)28m

 

日枝神社のある山です。東京のど真ん中で一見ビルに囲まれた山ですが、グルッと回る山は、ケッコウ閑静です。平日でもビジネスマンは通らず、近所の学校の生徒か、神職ぐらいです。

 

 

愛宕山(港区)25.7m

 

都内の天然の山としては最高峰です。昔は画像の石段を馬で駆け上がったり、桜田門外の変など暗殺事件で暗殺犯が誓いのお祈りをしたりした歴史的な山です。山頂に神社があり、都心のせいか山をぶち抜いてトンネルもあり、石段や車いす用のスロープの他、エレベーターで登ることもできます。急勾配のヤマはしかし、平地の真ん中にどうして自然にできたのか謎も多いようです。武蔵野台地の端が切れたような立地です。

 


 

飛鳥山(北区)25.4m

 

江戸時代からある山ですが、国土地理院には山と認めてもらえないようです。しかし無料の“登山電車”スロープカ―があり、桜の名所で眺望もあり、起伏をいろいろ楽しめる山です。古墳や都電の保存車両もありますが、全体に「渋沢栄一の山」です。

 

 

 

舎人公園 朝日の広場(足立区)17.5m

 

足立区最高峰です。新交通システムの地下車庫を掘る時に出た土を盛り上げたとか。冬は富士山の山頂に日が沈む“ダイヤモンド富士”で有名です。周囲は舎人公園の憩いの場で、遊具もありますし、カモなどの野鳥も来ます。

 

 

芝丸山古墳(港区)16m

 

都心の古墳としては最大の前方後円墳です。上に登ることもでき、東京タワーから全貌を見ることも可能です。歴史的な像やら祠やらが多くあり、探勝の小道具にはコト欠きません。


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江戸川富士(江戸川区)14m


人口のヤマです。ソリで上から滑り降りるために造られました。オトナでも持って行けば楽しめるようです。眺望はマンションが立ち並びイマイチといったところですが、中途まで“登山電車”(気動車だが)もあります。ゼロメートル地帯が多い東京東部は、これくらいでも“最高峰”です。洪水に備えた3階建ての民家が目立つ土地なのです。

 

  

 

待乳山(台東区)9.8m

 

奈良時代以来の仏教寺です。下町低地の独立した天然の丘で、西の山手台地の延長が途切れてできました。最近スロープカ―“登山電車”ができました。池のある庭園もあり、“山頂”は結構広いものでした。


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千駄ヶ谷富士(渋谷区)6m

 

民衆の富士山信仰で、もっとも古い“擬”富士山です。日本最高峰に登らなくても、ここで済むように富士山を思い出させる小道具が多々あります。登るのに1分かかりません。山頂部はホンモノの富士山の溶岩だそうで、小さいながら「登山道」の足元は結構ゴツゴツで注意が必要です。


 

東京都23区の自然な地形での最高所は、山頂ではなく練馬区の青梅街道沿いのようです。しかし平地では“山”に対する憧れが方々に出るようです。これが富士山への信仰や、小高い丘に神社を造ったり、エライヒトを葬ったりすることに表現されるところが面白いではありませんか。

 

別に山登りと気負わなくても、山に対する信仰の表現を知るだけで、東京では楽しめるものですね。