この時代、経営者が生き抜く方法 | 新労社 おりおりの記

この時代、経営者が生き抜く方法

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雨の告別式 船越英一郎の妹自殺


最期に「自分で自分の生命のコントロールさえ出来なくなってしまったのです」と言ったそうです。


悲惨な話です。美人で真面目。しかもあらゆるヒトに好かれ、著書も出しテレビなどにも出て、県知事まで弔問に来るような優秀な経営者が、なぜ命を絶たねばならなかったのでしょうか。親族の方の悲しみはもちろんのこと、社会的な損失でもあります。


経営者の方はこの不況で従業員以上にプレッシャーがかかっています。それに対応してがむしゃらに行動するのは良いのですが、水面下で増えているのはトップのココロの病です。ふてぶてしく、よく遊べとはよく言いますが、真面目なヒトはなかなかそうは行かないものです。対策としては、


○ 仕事のメリハリをつける


これに尽きると思います。マジメ、フマジメは関係ありません。よく遊びよく休むよく寝る、悩みを打ち明けるヒトを作るとか、いろいろ言いますが、結局はこの結論に収斂されます。


具体的には、5日間ベラボウに働いて、2日間パタッと休むと言うような感じです。アメリカのように半年休みなく働いて、1ヶ月バカンスに出かけるというのが理想ですが、サイクルを小刻みにしていいのです。24時間1年中経営のことばかりというのは、カッコイイのですが、右肩下がりの時代では説得力を失いかけています。


なぜかというと、同じことばかり繰り返していれば済む時代ではなくなったからです。常に時代の変化に対応し、しかし保守すべきものは保守して、柔軟な思考が求められるからです。そういう思考は仕事を離れ、ムダと見えるような時間を費やして異質なものと向き合ってこそ出てくるのではないでしょうか。


ラッシュのように働く中からは、思わぬ発想を出すことや、変化に対応することというのは難しいからです。そうして情報の洪水に流され、「時代の変化についていけてない!」とショックを受け、病んでしまうのです。好きな仕事、いい環境、順調な業績でもうつになるのは、人間の人間たるゆえんでしょうか。


時代とがっぷり四つに組んで投げ飛ばせるタフな「英雄」は経営者でもほんの一握りでしょう。いや、それは昔話で、もう不可能かもしれません。日進月歩のITはじめこれだけ複雑した世の中です。


「ボンヤリテレビを見ている」などというのは、かつては怠け者っぽく見えることでした。しかし今こそ「無用の用 」が大切な時代はありません。それが分っているヒトはもうたくさんいますが「怠けているな!」という非難が怖くておおっぴらに言えないのです。


肉体的な病気にならなくても、人間の脳の力には限界があります。記憶のハコは無限でも、短期の処理能力は限度があるのです。


労働者は「ワーク・ライフ・バランス」の時代と言われていますが、経営者だって人間です。美貌・人望・能力兼ね備わった人でさえこうなります。ネットや周りのヒトを生かして、とにかくメリハリの付いた休む時間を作りましょう。