私が梅芸会員先行であてがわれた席は 1列センターブロックでした。
出演者のどなたかのファンでなくても、近い距離で舞台俳優がその役を演じ生きる姿を見ることができ有難いといえばありがたいですが、梅芸メインホール1列はズバリ“見切れ席”です。
どれほど見切れるかといえば 肝心の2幕フィナーレ、クリスティーヌの腕の中でエリックが息を引き取る、この二人の姿がほとんど見えへんの、こりゃないぜ~(泣)。
背伸びもできませんので想像しながらひたすら歌に集中しました。
けども一度叫びます「こりゃないぜ~~~」![]()
エリック
加藤和樹さんは地味にオタク男子系にエリックを演じておられ(るように感じた)ました。
もしこのエリックに境遇や容姿の問題が無くても、音楽なり一つの趣味に没頭しちょっと変わった人に見られるこだわり系の男子がそのまま年齢のみ青年になった感じでした。
それゆえこんな奴どこかにおるんちゃうかと思わせるリアルさがあり、加藤さんの芝居を観ながら、もしかしたら世間を震撼させたテロ的な大量殺人の犯人たちも、泣いたり苦悩したりのエピソードがあったのかなあなどと観劇中に思いが脱線しました。
“怪人”と呼ばれるにふさわしい神秘性のオーラというよりは、“怪人”の背景にあるこのようなからくりという感じに演じておられ、なんだか身近に感じ親しみを持ってしまいました。
クリスティーヌ
さて、わたくし白状するとクリスティーヌは宝塚でない女優さんで観たかったんです、新鮮味がないだろうと思い込んで。 (月エリザ少し退屈したし居眠りした)
しかし!! 日程の都合で2回観劇とも愛希れいかさんのクリスティーヌを見ることになりましたが結果ラッキーでした。
私月組観劇時いったい何を見ていたんだろう、こんなに素敵で素晴らしい女優さんだったなんて~~~~。
あっっっっさりファンになりました。
天真爛漫のクリスティーヌと美しい稀人ダンサーの演じ分け(でも共通項を残し移行もみせる)が素晴らしく、相当優れた舞台俳優さんであると今更知りました。
歌はそつなく、バレエは秀逸。
今後販売されるDVDは加藤さんエリックと愛希さんの組み合わせなので、この組み合わせで城田演出「ファントム」を初観劇した私には印象深かったので実にありがたいことです。
このお二人、妙にお似合いのように感じたのは私だけかなあ?
エリック
城田優さんはなんせ華がありどこか神秘的ですからご自身が演出することで2014と比し、また加藤さんに対しどのようなエリック像を見せはるのかワクワク、2階席後方から双眼鏡ひっつかんで凝視しました。
・・・が! 加藤さんが演じたエリックと“同じ方針”という感じでした。
おどおどどもったりしてやはりオタク系引込み思案少年がそのまま青年になった感じ。
髪の毛ももじゃもじゃパーマがかかっており、父との対話で泣くシーンはなんか赤ちゃんみたい。
大丈夫かというほどウォンウォン泣いておられ、少年返りした城田さんが地で演じておられる感じ。
死にゆくシーンはもともと色白でらっしゃるのでライトが当たると”血の気が引いたよう“に見え妙にリアルでした。
キャリエール
岡田浩暉さんは朗読のような美しい声と語りの方で、終始どこか悩める表情でキャリエールの猛烈な葛藤を演じておられました。
ルドゥ警部
神尾佑さん、 ザ舞台俳優、このような俳優さんの仕事を観てこそ演劇鑑賞って価値あるよね~
シャンドン伯爵
広瀬友祐さんは 何者か?と思うほど存在感のある伯爵でした。
アランショレ
エハラマサヒロさんは お笑い芸人でアイドルグループ吉本坂46のメンバーなんですって。
流ちょうな語りでものすごい実力者と見た。
カルロッタ
エリアンヌさん、歌がお上手でしたが多分まじめな方がいかにもなカルロッタを演じてはるという感じ。
木下晴夏さんのクリスティーヌも観たかった・・
DVD購入で辛抱します。
アフタートーク
終演直後 まだ役が抜けない城田さんは自失状態。
演出の仕事が想定以上に大変で己が稽古される時間がなかったそう。
司会の民放アナウンサーがしょうもない質問しかせーへんの。
まだ若い木下さんが実に堂々とされていたのが印象的でした。
見上げるしかなかった舞台
パンフレットより
引きずる「ファントム」
元農水次官のご子息殺害のニュースとどこか重なる・・・








