人生2度目のサントリーホール訪問
今回も思いましたが とにかくお客さんの“立派そうな人”率の高いこと高いこと。
わたくしの平平凡凡な人生において 自分の周囲にこんなに立派そうな人々(もちろん知らない人たち)がひしめいている経験って 音楽ホールでしかありえないだろうな とつくづく思う。
久しぶりにメゾソプラノ藤村実穂子さんの声を拝聴するため上京しました。
オペラは はまるとお金と時間が湯水のように失われていく危険があるため “オペラ鑑賞は50歳過ぎてから”と決めていたのですが これを逃したらいつ藤村さんに出会えるかわかりませんので迷わずチケットを購入しました。
交通費を節約するため ANAの早割で 行きも帰りも最も安い時刻の飛行機を選び 宿泊は羽田第一ター三ナル内にある“First Cabin”にました。
体調不良の身にはきつかったけれど 藤村さんの生声拝聴したさに 体調にも出費にもとんと無頓着になりました。
(このようなことが習慣にならないように気をつけねば・・・)
ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN
ワーグナー:楽劇『ラインの黄金』
-舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》序夜
出演
ヴォータン:ミヒャエル・フォッレ
フリッカ:藤村実穂子
フライア:レギーナ・ハングラー
アルベリッヒ:アルベルト・ドーメン
ミーメ:ゲアハルト・ジーゲル
ローゲ:クルト・シュトライト
ドンナー:アレハンドロ・マルコ=ブールメスター
フロー:タンセル・アクゼイべク
ファーゾルト:ステファン・ミリング
ファフナー:アイン・アンガー
ヴォークリンデ:クリスティアーネ・コール
ヴェルグンデ:サブリナ・ケーゲル
フロスヒルデ:シモーネ・シュレーダー
エルダ:クリスタ・マイヤー
料金S43,000 A36,000 B29,000 C16,000 D10,000 (6月4日一般発売)
ひえ~~~
ここ数年 時々クラシックコンサートでオーケストラの生演奏(ただしあまり高くない演奏会)を聴くようになりましたが 名盤を録音しているCDの鑑賞と違い 金管がうるさく感じたり 金管と弦があっていなかったり 肝心なところでホルンが“ふへっ”となったり “あ、間違えはった”と思ったりって 生で聴くと当然で それも生演奏の面白さなのかと思っていたら!
まあ この度の演奏の完璧で美しいこと美しいこと。
そして サントリーホールが小さく感じる藤村実穂子さんの奇跡の声の響き はもちろんでしたが 舞台上に登場された歌手の皆さんは そろいもそろってサントリーホールが小さく感じるすごい方々ばかりでした。
経験プアなわたくしは唖然、 チケット料金が高いって こういうことなのだ~
高いとはいえそのような演奏を日本で聴けるって なんてラッキーですごいことなんでしょう。
しかし わたくし側に大いなる誤算が。
事前に物語を予習してはいたのですがCDなどは持っていませんので 電光表示の歌詞の日本語対訳をまともに読みながら鑑賞してしまったのです。
主役のヴォータン(神ということです)は かなり困難を極めた築城の報奨に 建築にあたった“巨人”に己の美しい義理の妹を望み通り差し出すと約束していたが それを妻にとがめられ 代わりに黄金をやると約束しなおしたため 自らラインの川底に黄金狩りに行く。
そして同じく強欲な所有者から苦労して黄金を手に入れるも そのように苦労して手に入れた黄金の指輪だけは手渡さんぞと執着 しかし 唐突にエルだという女神が現れ “死の呪い”がかけられた指輪を手放すようにいわれ しぶしぶ手放したおかげで命拾いし 新築の城に無事入城して終了・・・
なのです。
音楽は美しく妙な高揚感を惹起し 演奏は素晴らしくってもっと酔いしれたかったけれど 卑近な発想しかできないわたくしは 欲深なおっさんたちの繰り広げるどろどろドラマにちょっぴりうんざりしてしまったのです。
パンフレットの解説にはこうあります。
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神々 巨人族、ニーベルング族が繰り広げるこの物語は 愛憎、差別、社会制度とその歪みなど いつの世も変わらぬ切実な問題を私たちに問いかけている とはいえ この巨大かつ複雑な物語をしっかりと味わうには音楽にこそ着目しないわけにはゆかない。
~~
ちなみに 藤村さんの演じられたフリッカ:節操のない夫ヴォータンを正論で論破し、追い詰める傾向がある ですって(笑)。
物語は 案外“日常” しかし楽曲が旅させてくれる世界はとてつもなく“非日常”といったところなのかな?
演奏時間 2時間40分くらい? 休憩なし
途中で退出した方々は途中入場できないのかな? 席に戻っておられなかったです 勿体ない、 上演前に飲食は控えた方がよさそうです。
複数回アンコールで 強烈なファンの方々はずっとずっと客席に残り演者の再登場を待っていたようですが 私にはこのノリはない。
この度藤村実穂子さんの新譜発売はなし。
2017年の藤村実穂子さんの日本でのご予定
1月3日、NHKホール、第60回ニューイヤーオペラコンサート
広上淳一指揮、東京フィルハーモニー交響楽団
らっき~
7月15、16日川崎・ミューザ、細川俊夫作曲「嘆き―メゾ・ソプラノとオーケストラのための」及びマーラー交響曲第2番「復活」、
ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団
7月15日(土) 16日(日) 宙組公演と被りませんので 迷わず遠征決定。
川崎ミューザ 東京から近いようです。
サントリーホール前の広場にて


