居たい環境に持って行こう。自分で変えてくってこと。

9月。社長に「やりたい事がある」と相談してから1年が経つ。
あの時とは環境も自分自身も別次元くらい変わった今、変わらずにいれた「会社との関係」について今日は書こうと思う。

私は正社員でこれをやっている。
と話すと毎度驚かれるんたけど
起業って必ずしも独立してから始めるものでも無くて。
「起業」て書くから紛らわしいのか。
「ビジネスの起ち上げ」かな。

会社に所属していながら、個人としてビジネスを始めるっていうのは、会社に内緒とか任意とか問わず「副業」でやってる人って多いと思うけど、
私の場合は、会社に持ち込んで事業の一つに加えてもらった。

どういう事かと言うと、
一旦外で育てて中に入れた。

なんか子宮外妊娠みたいね。

うちの社長は専らクリエイターで
業界ではもう現場を離れて経営や役付きになる歳なのに
未だ寝ずの現場作業をバリバリやっている。
（本人はいつもフラフラしてるけど。）

私は創立から3人目のスタッフで、
そんな「創る事以外何も手が付けられない」状態の彼の痒い所を全部整理してきた。

経験があったのは、アニメーション作業の進行管理業務だけだったんだけど、必要に駆られ、総務・経理・労務・人事も全てやった。
やり方なんて知らないから全部独学。
ハローワークや社会保険事務所に何度も嫌な顔されたよね。

そうしていると会社のお世話に段々と抵抗が少なくなって、自分が妊娠した時も、産休・育休制度なんて勿論ないから、自分で就業規則を書いた。
手当の手続きや復帰後会社に入る助成金も調べて、自分でやった。
産まれて3ヶ月の息子を抱いて、千葉から新宿のハローワークに行って、いつ泣き出すか分からない息子をあやしながら手続きなんて、あれは今考えても不安な一日だったな。

そんな感じで、自分で勝手に自分の居易い環境を作ってきた。
社長も自分のやりたい事に専念出来たし、良い意味で放置されきたのだけど
ビジネスに関してだけは他が横やりを入れてはならないっていう、越えてはいけないラインがあった。

どんな企画やコンテンツを作っても、彼のクリエイトの観点から絶対にOKが出ない。
だってクリエイターだからね。そこはホントに頑固で独りよがり。

だけどその頃は業界の不振でホントに仕事もお金も無くて。
BtoB（法人対法人）の枠を超えてBtoC（法人対個人）開拓の可能性を探りたかったけど
まぁOK出ないよね(・∀・)
もう一人でやっちゃえ！みたいなノリで。

時短でお給料下がったからっていう「可哀そうな私」を前面に出して（テヘペロ）

「副業やらせて欲しい」って切り出してから一年が経ったのかー。

あれから時間はかかったけど、段々1人じゃやれなくなってきて。
少し育ったところで今度は「私の、こうなってるんで会社でやりません？絶対面白いですよ～」
って言ったんだっけ。社長も嬉しそうだったな。

結果的に会社に持ち込む事までは想定していなかったけれど
やっぱり自分でとりあえず動いてきたっていうのは
結果的に自分の望む環境が手に入るきっかけだったなって
ホント体感してる。

今、もしあなたが
すごく辛い勤務状況を強いられてる
こんなキツイ毎日を送ってる私って、なんて不幸なんだろう
って思うんだったら
あなたを救えるのってあなただけなんだよ。

周りはどうにもしてあげれないよ。
自分が過ごしやすい毎日を自分で作ろうよ。

私はこんな環境で社長に恵まれてラッキーって思うかもしれないけれど、
自分結構泥臭くやってきたつもり。

何も、苦労しろとは言ってなくって
一歩を踏み出そう、自分を助けに行こうって言いたい。

私が一年前と一番変わったのは
こういう事がホントに心から言えるようになったって事かな。

でもこれも、
皆が笑ってる中に私自身を持って行きたいから言ってるだけなんだけど。
結局は自分。そこは大事にしたいよね。