二回に分けて飲酒末期、僕に起きた出来事や心理状態を書いたら、このブログを僕が書いている事を知っているAAメンバーの親友から電話で言われた。

「壮絶すぎる。確かに、あの頃は、僕やアマナみたいにボロボロになった飲んだくれが、沢山AAに来たけど、今はこんな人、ほとんどいないよ。これは、ほとんどホラーだよ。読んでいる人には恐いよ。」と言われた。

 

だから、これは30年近く前のアルコール依存症者の事だと思って欲しい。

このような経験を持ってAAに来る人は今、本当に少ない。

 

先日、アルコール専門医と話す機会があったのだが、彼も同じ意見だった。

二人で同意見だったのは、やはりインターネットの普及が大きいということだ。

 

2000年位から個人のパソコン普及率が上がり始め、インターネットを観る人が増え始めた。

それに拍車をかけたのがスマホの普及だった。iPhoneの登場だ。

パソコンが街を歩き始めたのだ。

 

僕の飲酒末期には、アルコール中毒という言葉は知っていても、それは自分とは違う世の中の底辺の酒癖の悪い人がなる事だと思っていた。全くの無知だった。

また、それとアルコール依存症が同義語であることも知らなかった。病気だという知識もなかった。

 

今、AAミーティングに来る人たちは、僕のような悲惨な経験をしないでAAをネットで知り、専門病院の存在を知って

通院し、そこからAAミーティングに来る人が多い。

だから、「底つき」という落ちるところまで落ちて降参です、というパターンで来るビギナーは本当に少ない。

 

これは、とてもいいことだと思っている。

誰もあんな地獄のような経験をしないと、病名を診断されない時代は終わった。

スマホさえあれば、アルコール依存症やAAまたは断酒会についての情報が得られる。

 

しかし、同時に残念なことがある。

それは日本のAAメンバーの数がここ何十年も増えていないことだ。

20数年前に日本のAAメンバーは約5000人といっていたのが2016年のサーヴェイランスでは約5700人と推測している。

(AA日本ゼネラルサービス・2016メンバーシップサーヴェイ資料より)

 

一部では、メンバーが増えながら、同時にAAからいなくなる人が多いのかもしれない。

さまざまな要因があると思うが、残念でならない。