知っておくと役に立つシンガポール情報（5）シンガポールのコーヒー～Singapore Kopi～

シンガポール私立学校マネージャー出身のエミリーとシンガポール人のウィルが運営するシンガポール&マレーシア留学専門の留学サポートセンターフリーウェイエデュケーションです。

知っておくと役に立つシンガポール情報の第５段

シンガポールのコーヒーのお話（Singapore Kopi）

シンガポールの国土は約720㎢で、東京23区とほぼ同じ面積の小さな都市国家ですが、多様な文化が共存するとても魅力的な場所です。

このような文化的多様性はシンガポールのコーヒー文化にもそのまま反映されています。

シンガポールの独特なコーヒー、いわゆる「Kopi」は現地の人にも旅行者にも愛される飲み物です。

シンガポールの伝統コーヒーであるKopiとその特徴についてご紹介いたしましょう☕🇸🇬

Kopi（コピ）って何？

「コピ」はマレー語で「コーヒー」を意味する単語で、シンガポールとマレーシアで主に使われます。コピは一般的なエスプレッソとは違い、ロースター豆を使用して強く焙煎した後、コーヒーフィルターを使って抽出する方法で作られるそうです。

練乳や砂糖をたっぷり入れるので甘さが強く、まろやかな味わいになります。

このようにして作られたコピは、豊かなボディ感と強烈な香味を感じることができます。

https://youtu.be/lDnforGyQ60

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多様な種類があるKopi（コピ）

Kopiはマレー語ですが、Kopiの後ろに付く単語は、マレー語と中国語の方言が組み合わさった言葉です。

Kopiの種類は注文する時に添加物の種類と量によって変わります。

Kopi（コピ）

基本的なシンガポールスタイルのコーヒーで、練乳と砂糖が入った甘いコーヒーです。

Kopi O（コピオー）

ブラックコーヒーのスタイルで、砂糖は入りますが牛乳は入っていません。コーヒー本来の濃い味を好むが、若干の甘さが欲しい人が好むオプションです。

Kopi O Kosong（コピオーコソン）

「Kosong」はマレー語で「なし」を意味し、砂糖や牛乳なしでコーヒーだけが入ったブラックコーヒーです。純粋なコーヒーの苦味をそのまま味わえるメニューです。

Kopi C（コピシー）

砂糖と無糖の練乳が入ったコーヒーです。練乳の代わりに無糖練乳を使用してKopiより少し甘すぎず柔らかい味を楽しめます。

Kopi C Kosong（コピシーコソン）

砂糖なしで無糖練乳のみ入ったコーヒーです。練乳の甘みを避けながらも、コーヒーに若干の柔らかさを加えたい人が楽しむコーヒーです。

Kopi Peng（コピペン）

アイスコーヒーで、「Peng」は中国語で「氷」を意味します。氷を入れて涼しく楽しむKopiで、一般的に練乳と砂糖が一緒に入ります。

Kopi O Peng（コピオーペン）

Kopi 0のアイスバージョン

Kopi C Peng（コピシーペン）

Kopi Cのアイスバージョン

Kopi Gao（コピガオ）

「Gao」は中国語で「濃い」を意味し、より濃いコーヒーで注文したい時に使う用語です。コーヒーの量を多く入れて、通常のKopiよりさらに濃い味を楽しむことができます。

Kopi Siew Dai（コピシウダイ）

「Siew Dai」は「砂糖を少なく」という意味です。甘さが強すぎないように楽しみたい人が好みます。

Kopi Po（コピポー）

より薄いコーヒーで、「Po」は中国語の「明るい」という意味です。コーヒーの強い味よりも、やわらかくて柔らかいコーヒーを飲みたい時に注文するとよいでしょう。

Kopi Gu You（コピグユー）

バターを入れたコーヒーです。バターはコーヒーの味を柔らかくし、豊かな風味を加える役割をします。伝統的な方式の濃いコーヒーにバターを加えた独特のスタイルです。

テイクアウトの際には、もちろん日本のようなプラスチックや紙製のコップを使うこともありますが、下記のイメージのようにビニールタイプも使われます。最初は少しカルチャーショックを受けるかもしれません（笑）

様々な組み合わせがあるので、自分好みのコピを見つけるのもシンガポールコーヒーの魅力です☕🇸🇬

Kopi（コピ）文化の起源と発展

シンガポールのコピ文化は19世紀末、中国からの移民がシンガポールに移ってから始まりました。彼らが運営していた小さなカフェ「Kopitiam」で地元の人や旅行者達がコピを楽しみ始めたのが始まりだそうです。Kopitiamは単にコーヒーを飲む空間ではなく、人々の交流とコミュニケーションの場として重要な役割を果たしたといいます。現代になってもシンガポールのKopitiamは依然として多くの人に愛されている場所で、低価格でコピと一緒に様々な現地料理を楽しめる場所として定着しています。