問3以降を追記(改定2013.11.30)
先日に行われた気象予報士試験の問題と回答例がネットで公開されているのに気がついた。
ちょっと、みてみた。
久しぶりに気象予報の専門的な事象、言葉に触れたので
随分、時間がかかった。
また、知識も薄れてきたように思う。
わからないこと、回答例と違う処、ばっかりで、知識低下を実感しました。
時間を要したので、今回は実技1の途中で挫折。
思いつくまま、記事を書いていますので、読みにくいと思います。
内容には、多くの誤りがあると思います。
問1
(1)全般的に天気図を正確に読む能力を問われているように思う。
①②47、132
③渦度の境界である気圧高度5340m線付近が強風軸と思われるので北側
④-12、
⑤平行
⑥温度傾度と風向きを述べているので、暖気移流・寒気移流となると思ったが、
よくわからない。回答例「温度移流」・・・、意図はそこだけでしたか。
⑦上昇流は700hPaの-13,-15,-16あたりと思われるが、500hPaの高度・渦度と対応させると
ちょうど、トラフの前面付近で、正渦度の極値が数点ある。
XX移流と問われると寒気か暖気かとなるが、よくわからない。
⑧⑨地上低気圧の中心に対応する850hPaの中心位置・・・ちょっと、難しい
700hPaの上昇流の極値(-62)あたりも、考えられるが、
地上より北側になることを考えると、等温線の集中帯の傾度が一番大きくなり、くびれている所を
みると、34、123あたりか
⑩北西
ここまで、読んで、「北側へ凸」との記述が出てきたので、
前問の回答で、良いと思ったが、よく読むと、「(⑪)側へ凸」
⑫、迷う、等温線の集中帯があり、くびれているを、温度場で表現すると・・・
温度場というのは、温度分布のことだから、・・・おもいつかない。
回答例は「尾根」、これは、思いつかなかった。集中帯より、くびれていることを回答するようだ。
⑬西側の、+14とかある付近で、正、ここで、再度⑪が登場、⑪は北側でなく、寒気側に訂正
(⑦)の局大域と認められるトラフ、500hPaの渦度+117あたりか
(⑦)が何の移流か、再確認になるが、正渦度の極値付近なので、正渦度移流
こういう表現があったのを、思い出した。
⑭偏西風のどちら側だから、東西南北でなく、
風の風上か風下かになるので、風上側・・・回答例は「上流」、そういう言い方があったか。
(2)地上天気図で、低気圧の中心と前線が繋がっていないので、
前問⑧⑨とは、関連なしに、通常の前線位置解析の手法により
温度傾度の集中帯の暖気側の縁で、125度付近をみると12℃となる。
(3)トラフの解析の問題
500hPa高度線をみると、40度付近で、西側では、+112、+151の正渦度の極値がある付近(115度)
東側では+58の正渦度の極値がある付近(115度)となると思う。
(4)計算問題
25ノットは日速10度/日(ただし緯度、経度は緯度で変わるので)というのは、記憶すべき事項
(低気圧は25ノットで1日、10度進むと覚える)
ただ、日本付近の経度の距離が解らない。
そこで、問題の図1で、東経130-140と北緯30-40を定規で測ると27mmと33mm
(PDFをパソコンで表示して測ってます)
40度÷10度/日×(27/33)=3.27日
ちなみに25ノットを忘れていても、ノット=1分/時速を覚えていれば
(分は時間尺度の分でなく緯度経度の分)
25ノットは1時間で25分、1日で25*24=600分=10度(1度は60分)
(5)強風域は正渦度と負渦度の境界なので、等高線は5340、5640であるのが明確と思う。
根拠は「正渦度と負渦度の境界」だけでは不正解で、「かつ、正渦度が北側の場合」なので
回答例のような表現になると思う。
問2
(1)地上低気圧の位置をプロットするのは、難しくないと思う。
48時間後に2つ低気圧があるが、間違うことはないと思う。
方向についても、経度線を意識すれば、間違うことはないと思う。
速度は、26日9時の場合は北緯30-40度と、低気圧の移動距離を定規で測って
北緯30-40度が28mm、低気圧の移動距離が18mm
速度は25ノット×(18/28)×2(12時間の移動距離なので)=32.1ノット
同様に27日9時の場合
北緯40-50度が26mm、低気圧の移動距離が25mm(測る経度、変えてます)
25×(25/26)×2=48.1ノット
(2)トラフの深まりと、移動、地上低気圧との距離と、低気圧の発達への関与を答えればよい。
「トラフは西に移動しながら、深まり、地上低気圧との距離が近づき、発達に関与する」
が、しかし、①と②と分かれている、問題の趣旨は違うみたい。
問われている①と②の時間が被っている。
ということは、トラフ、または低気圧が2つあること?
(確かに、低気圧は2つで、トラフも2箇所あると、言えなくはない
でも、中国東北部東部の低気圧は関係なさそう。)
ギブアップ
回答例・・・読んでもよくわからない。
良くわからないけど、問1で、強風軸が2つあって、
トラフも2つある(北緯40度東経112度付近と、32度120度付近)ような分析しているので、
南側のトラフは浅まり、北側のトラフは深まり・・・なのか
良くわかりません。
(3)地上のじょう乱の中心は、北海道の釧路あたり、
ここからの相対位置を含めてとあるので、中心/周辺、東西南北の表現が必要かと思う。
①850hPa相当温位と風速の分布なので、図9のT=36の該当付近を見ると
相当温位はオホーツク海の低気圧の影響があるのを考慮してみると、周辺より高い。
風速、風向きなら、低気圧性循環と言いたいところですが、
風速なので、じょう乱の南側で周辺より大きい。
②700hPaの鉛直流と湿数の分布なので、
図8(下)で鉛直流を見ると、「-44」「-70」の極値があるのを考慮して
北東側から西側にかけてから上昇流となっている。
回答例と方角ちょっと違う、また、下降流も記述が必要みたい。
低気圧だから、上昇流・下降流とセットで答えるべきかもしれない。
おなじく図8(上)で湿数の見ると、じょう乱の中心から北側から南西側にかけて
湿数が3以下の湿潤域がある。
回答例とちょっと違う。
このあたりは、答えるスケールが違うと、答えが変わってくる。
③図5(上)を見ると、じょう乱のほぼ中心付近に+272、がある。
④温度場の谷、図8(上)500hPaの等温線を見ると北西側で湾曲しているので
じょう乱の北西側に温度場の谷がある。
これも、回答例とちがう。
全滅です。(この記事の意味がなくなりそう)
(4)前問で問われた内容の視点を絡めて各図から推測すると
図4(下)地上気圧から2箇所の候補がある、北緯31-東経139から37-142付近、もしくは43-137
図4(上)「+123」のある37-147付近、もしくは「+163」のある43-137
図7(上)湿潤域から38-141付近、もしくは41-136付近
図7(下)上昇流域から35-142付近、もしくは42-137付近
図9(T-24) 相当温位も風速は使えそうにないので、風向きをみると、
43-137付近に低気圧性循環がある。
37-142と43-137と2つ候補から選ぶことになるが、
この12時間の低気圧との位置関係と移動方向から43-137であるはず。
37-142は12時間後には図5(下)で38-151の位置に移動していると思われる。
結局、図4(下)と、図9だけで決めればよかったようですが。
(5)
①②③ポイントは該当地域に流入していると言う記述なので、
流入している高知県の南西側を見ることになると思う。
高知県の中心に318K、南西端に321K、なので321K。
高知県の中心の矢羽は南西45ノット、南西端で南西50ノット、なので50ノット
④⑤どこの矢羽を拾うのかがポイント
地理が不得意だと迷う
私は牡鹿半島付け根の石巻付近の矢羽を見た。西北西55ノット
⑥⑦⑧これも、場所を特定するのがポイント
私は+67の上昇流の場所を風上と見ました。そうすると、風下で下降流で風上で上昇流。
⑧?、注意警戒が必要な事項が乾燥とかだったら、フェーン現象の類となるが、
わからない。
回答例、「山越え気流」・・・なかなかこの回答は難しいと思った。
⑨-⑫場所は示されているので、地理で迷うことはない。
西北西65ノットの矢羽がある。気温は-9と-6が通っている、
注意すべきは低温だから、-9を選ぶべきと思う。
⑪⑫は難しい
⑪は暴風か強風であるのは推測できる、
地上天気図(図6)の該当付近にデータがないので使えない。
850hPaの65ノットは35m/sなので、かなりの風だと思いますが、よくわかりません。
回答例・・・「暴風」「湿った」、なるほど、着雪だから、湿った降雪となる
---ここから追記(2013.11.30)---
問3
(1)「島しょ部」あんまり聞いたことがないが、伊豆諸島とかの島々というのは想像できると思う。
図10上で太実線で関東地方が示されているので、太実線付近の山地を除いて考えればいいと思う。
(太実線付近が山地というのは、知らないとできないようにに思うが、関東平野は、頻出の地域なので
大まかに知っておくべきことのように思う。)
「気圧」をみると、中央にやや気圧が高い1012hPaの等圧線があるだけで、1011hPa~1013hPaで一様である。
「全域に亘り、1011hPaから1013hPaの間で一様であると予想されている」
「風」をみると、
「陸上部分は、北寄りから西寄りの5ノット以下の弱い風で
海岸部分は、南西寄り20~30ノットの風と予想されている」
と、考えてみたが、何を問おうとしているのかが、理解できない。
(2)前問で答えた状態からの変化について
「気圧」については、「一様の状態」からの変化は答えようがない。
「風」については、「南西寄りの風が陸上部まで吹き込んでいる」
(1)(2)は、いずれも、よくわからない。
(3)
①②は、明確に、南西ー北東
③は、図面上の計測問題
図10右下でシアーラインを読んで北緯36度の線を交わるのは東経139.5(分でなく小数点)付近
図11で、北緯36.0東経139.5から南東方向線を引き実点線のシアーラインの交点を読みとると
ちょうど北緯35.5東経140.0付近
図11上(パソコンのpdf)で北緯1度の距離を測ると1度(35-36)で67mm
北緯36.0東経139.5からの距離を測ると45mm
それで、緯度1度を111kmとして、111×(45/67)=約74.5km
10km単位なので、70か、80か微妙であるが、70km
経度・緯度の距離計算については、私は「緯度10度が1110km」として覚えてました。
ノットのキロm換算からも求められますが、語呂が「111」と覚えやすいので、そうしてました。
場合によっては、1100kmと有効2桁で計算したりしました。
④は、図上、等温線しかない。
「その両側の気温差は最大でおよそ8℃」との記述があるので、悩むことはないと思う。
⑤の「北部の(⑤)は予想されたほどには弱まっていない」
これは、図10で、北部にある、何か(⑤に相当)が、弱まると予想されている。
(1)(2)の回答が、答になるようですが、(1)から(2)で何が弱まってるのか?
弱まるといえば、高気圧、低気圧、前線等となるが、思いつかない。
回答例・・・高気圧
この1012hPaの等圧線が確かに閉じているが、高気圧と表現できるとは気が付かなかった。
ここで、高気圧と気が付けば(1)(2)の気圧に関する回答はできたと思いますが・・・
(4)単なる計算問題、しかも気象知識は不要に思える。
①N地点で17時17分から、Y地点17時57分から気温が下がり始めた。
両地点間の距離は14.5kmであるから
速度(km/h)=14.6km÷(57分-17分)×60(分→時間h換算)=21.9(km/h)→整数値:22
②N地点で17時17分から17時47分で①の速度21.9km/hで移動したから、幅(距離)は
距離(km)=21.9km/h×(47分-17分)÷60=10.95km→整数値:11
③10.95kmで8.4℃下がっているので
経度(℃/km)=8.4÷10.95=0.7671(℃/km)→小数第一位:0.8
④カの17時50分は明確
このような比較的易しい問題は、計算ミスしないように確実に正解したいと思う。
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実技1に関しての全体的な感想は
記述式は難しいですが、専門天気図を読み取る基本的な問題は安易に感じました。