ベストな手のひらの形は? |  エフ-スタイルでスポーツの喜びを!

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 六月一日、スキーシーズン後初めてとなる水泳大会に出場してきました。
 記録はまだまだでしたが、気持ちよく泳ぐことができました。
 応援して下さった皆さま、ほんとうにありがとうございます。

 大会の会場で。わたしは時々 「手のひらをどんな形にすべきか」 と悩むことがあります。
 たとえば、指は付けるのか、それとも開くのか?
 親指は付けるのか、それとも開くのか?
 手のひらはフラットにすべきか、少しお椀型にすべきか?


 Palm


 手のひらの形を科学的に検証した文献を、その昔読んだ記憶もあります。それによれば、わずかですが指を開いた方が、より大きな抵抗を生み出すことができるという内容でした。

 しかし、指をわずかに開いた状態を、正確に維持することはたいへん難しいことも事実。

 たとえば、速いピッチで高い負荷がかかる25メートル種目の場合、わずかに開いた指を正確に維持するのは至難の業です。

 アメリカのコーチが、「スプリント種目なら、肘から下を固定して泳ぐように」 と指導しているのを現場で聴いたことがあります。これは自分でも指導に使っている言葉なのですが、「ほんとうはスプリントだからこそ、繊細な手首のコントロールがものを言うのでは・・・・・・」 と思うこともあります。

 世界記録を何十回も更新されている鉄人スイマー・松本弘さんですら、ある時は 「指をわずかに開いて手のひらはフラット」 と思われたり、ある時は 「手のひらはやはりお椀型」 と考えたり試行錯誤されてきたようです。

 つい最近まで現役のトップレーサーだった森隆弘さんの場合、「小指を付けて」 と指導されています。
 また高名な水泳指導者で、「中指で水をかくように」 と指導される方がいらっしゃることも知っています。

 たまにですが、お風呂のなかで、手のひらの形をさまざまに変えて、どれがもっとも水をかけるか、試している自分に気付くこともあります。

 人間の進化にさまざまな階段があるように、手のひらの形も、その時その時で変わってもいいのでしょうね。
 そして、いつか 「これだ!」 という形に気付くのかもしれません。
 もし、「これだ!」 に気付かれた方がいらっしゃいましたら、ぜひわたしにもお教え下さいね。
 よろしくお願い致します。