記録はまだまだでしたが、気持ちよく泳ぐことができました。
応援して下さった皆さま、ほんとうにありがとうございます。
大会の会場で。わたしは時々 「手のひらをどんな形にすべきか」 と悩むことがあります。
たとえば、指は付けるのか、それとも開くのか?
親指は付けるのか、それとも開くのか?
手のひらはフラットにすべきか、少しお椀型にすべきか?

手のひらの形を科学的に検証した文献を、その昔読んだ記憶もあります。それによれば、わずかですが指を開いた方が、より大きな抵抗を生み出すことができるという内容でした。
しかし、指をわずかに開いた状態を、正確に維持することはたいへん難しいことも事実。
たとえば、速いピッチで高い負荷がかかる25メートル種目の場合、わずかに開いた指を正確に維持するのは至難の業です。
アメリカのコーチが、「スプリント種目なら、肘から下を固定して泳ぐように」 と指導しているのを現場で聴いたことがあります。これは自分でも指導に使っている言葉なのですが、「ほんとうはスプリントだからこそ、繊細な手首のコントロールがものを言うのでは・・・・・・」 と思うこともあります。
世界記録を何十回も更新されている鉄人スイマー・松本弘さんですら、ある時は 「指をわずかに開いて手のひらはフラット」 と思われたり、ある時は 「手のひらはやはりお椀型」 と考えたり試行錯誤されてきたようです。
つい最近まで現役のトップレーサーだった森隆弘さんの場合、「小指を付けて」 と指導されています。
また高名な水泳指導者で、「中指で水をかくように」 と指導される方がいらっしゃることも知っています。
たまにですが、お風呂のなかで、手のひらの形をさまざまに変えて、どれがもっとも水をかけるか、試している自分に気付くこともあります。
人間の進化にさまざまな階段があるように、手のひらの形も、その時その時で変わってもいいのでしょうね。
そして、いつか 「これだ!」 という形に気付くのかもしれません。
もし、「これだ!」 に気付かれた方がいらっしゃいましたら、ぜひわたしにもお教え下さいね。
よろしくお願い致します。