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富士山の美しさ

先日、私達は富士山を見に静岡まで行って来た。
なんと美しい山なんだろうと惚れ惚れするばかり。
歌川広重が富士山をバックに版画を彫ったのもうなずける。

見る角度、時間、季節、距離によって、見え方は変わる。
この地域一帯に住んでいる人から見える富士山はその人がどこに住んでいるかで印象がちがい、同じ山でも富士山の形は様々なのだろう。


私は静岡県側からしか富士山を見たことがないが、是非とも山梨県側からの富士山と周辺にある富士五湖へは行ってみたいと思う気持ちが強くなった。




東名高速から見える富士山は突然現れる。
毎回ここを通るたびに、あ!富士山だ!と思わず声を上げてしまう。





静岡県にある朝霧高原付近から見える富士山は近い。
うっすらと山頂に雪が見えるが、この日の平地の気温は20度を超えている。
つまり、この付近の住民は富士山を見ることによって季節の移り変わりをゆっくりと感じることができるのだろう。

高原に向かう途中、ランドセルを背負った小学生たちが元気よく走り回っていた。
生まれた時からこの山がそばにあることが当たり前になっている。
ここ数年で噴火するかもしれない。
相当な被害が出るだろう。とメディアは忠告を煽るが、その報道によって付近一帯の全ての住民が避難することはありえないだろうと思う。何故なら、はるか昔からこの山を愛した人達がこの辺りに住んでいるからだ。


私たちが生まれるもっと前の先祖様たちがこの山を愛し、この土地に根付いた。
そのDNAを引き継いだ今の世代たちが、今でも富士山の周辺に住んでいる。


そうでない人たちは報道がきっかけになる前にとっくに地元を離れてどこか違うところに住んでいるだろう。
顕在意識ではなく、潜在意識の話になるのだから、説明は付かないだろうと思う。






私たちが朝霧高原から帰る間際に見せてくれた富士山は、夕日に染まった赤富士であった。
麓には雲海もできていて、ますます幻想的な雰囲気を出していた。

ついつい絵や写真では富士山の頂上を見てしまいがちだが、富士市あたりから見る富士山は麓が美しい、流れるようなラインにすーっと伸びた裾、優しさと力強さを両方感じるような自然美であった。


あまりにも妻が富士山を見て興奮するものだから、「将来、富士山の近くに住むか?」と聞くと「噴火するから嫌だ。」との事であった。

確かにこの山が噴火したらえらいことになるだろうなと思う反面、私たちの潜在意識には富士山は根付いていないな。と感じたのであった。










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