そして、1年間の感想です。

○あっ!というまにおわってしまった1年間だった。楽しかったなぁ~!!「よのなか科」を選択してよかった。なんか自分にとって良かったと思う気がする。なんか自分にとってとても大切なことを学べた気がする。1年間アリガト~ございましたッ 。またねぇ~。

○他の授業と違って、いろんな人と考えたり学べて楽しかった。先生も含め、いろんな人のお陰で授業が成り立ったと思う。

○ふざけたりしてしまったけれど面白かったです。教科書にない授業だったので、興味を持った授業が多かったです!!いろいろなゲストの人がきてくたし、自分たちで考えることが楽しかったです。1年間ありがとうございました。

○予想していたのとは違ってすんっごく楽しい授業でした。いろんな人とたくさん出会えたかな?って思います。これから生きていくために、とてもよいお話をよのなか科の授業で聞けて本当によかったと思います。楽しかったです。

○面白い授業ばかりだった。今までこんな授業はなかった。この授業にふれることでたくさんの人々に出会うことができた。
最初は「こんな授業、何の役に立つんだよ?」と思っていたときもあった。でも、日々を過ぎていくに連れて、自分の生活に関係しているんだと思った。「よのなか科」は普段の授業とは異なることを学び、たくさんのゲストを呼びつつ、自分の発想で学ぶということを学んだと思う。貴重な授業をたくさん教えていただきありがとうございました。1年間長いようで短かった。あっという間に1年が過ぎた。考えて学ぶことが今の自分にとって一番大切だと思った。人々は出会いをすることでお互いのことを学びあったと自分は思う。

○この1年間、たくさんの先生方と会って、お話を聞いて社会科がだいぶ好きになりました。ハンバーガーショップやレシピつくり。住んでみたい家ETC ETC.いつもできない体験を1年間でたくさんできたので良かったです。あっ、藤原先生に名前覚えてもらえてよかった。いろんな先生や保護者の方々とし知り合いになれてよかった。

○人生とは出会いなり!

○楽しかった。選択の社会は第1志望だったし、うけてよかったと思いました。いろいろと・・・。

○難しい授業も多かったけれど、すごく勉強になった。有名な人に会える機会もめったにないから良い経験になった。毎回、何について学ぶのかなって楽しみだった。オヤジもよのなかについて敏感だから、よく授業の話を聞かせたりした。「よのなか科」を選んでよかったと思う。あと、中3で学べたことも大きかった。これが中2とかだったら今と感じたことは違ったと思う。中学最後だからこそ、いろんなことを考えられた。

○1年間「よのなか科」の授業を受けてありがとうございました。この授業を受けて自分の考えを持つことができたので良かったです。

○振り返っていろいろなことを学んだと思う。またこれからの人生に何か意味のある授業だった。

○大変だったけれど面白かった。

○1年間とても楽しく授業を受けた。将来に役立つような授業は授業は麦価でとてもよかった。こんなような授業は二度と体験できないと思ったので寂しい気持ちもある。

○普通ではできない授業でおもしろかった。将来、他の授業より役に立つと思う。自分探し。来年も「よのなか科」Fight!

○最初はやる気がなかったけど、いろんな人とふれあうことでよのなかが学べたし、興味を持つようになった。

○ちょっとマジめにやりすぎた!


終わったとき、みんなで記念撮影をしました。
「やったね」っていう感じでした。

そして、みんなで拍手をして解散!でした。

最後の最後、やんちゃ君たちが御世話になったKさんに
色紙を渡していました。この色紙には、4人で書いたものだから、1人分のスペースが広いにもかかわらず、しっかりと
書かれていました。そして、受験のとき、お守りをもらって
うれしかったこと、この一年のお礼もしっかりと書けていました。この4人とKさんの写真も写して、生徒たちが教室から
去りました。

何の大げさなこともない授業でした。
ある意味淡々とした授業でした。
でも、派手な特別なゲストではなく、本当のゲストは
主役は参加してくださる方々であり、
生徒たちであるということを
痛感した授業でした。

その後の空き時間、生徒たちのワークシートを読んで、
涙が出てきました。
こんな場合、美辞麗句、紋切り型な感想が多い中、
どの生徒も、自分の気持ちと向き合った感想を
書いてくれていました。
それが、うれしかった・・・。

もう涙でした。

今年1年、私はこの授業をするために、
いろんなことに頑張ってきたのだと思いました。
また頑張れたんだと思います。

今は、達成感でいっぱいです。

ただ、放課後、遅れてワークシートを持ってきた女子生徒は
「毎回の授業が、嫌で嫌でしょうがなかった。
 授業のある日は憂鬱でしかたなかった。
 これからもよのなか科をやるのなら、私みたいな、
 嫌で仕方ないと思っている生徒を出さないために
 授業の工夫をしてください。」
とありました。
彼女は目立ちたがり屋さんです。でも、残念なことに、
彼女が活躍を出来る場はなかなかなかったのです。
それは、私の指導にも問題があったと思いました。
もっとのせたらよかったのだと思いました。
乗せ切れなかったところに、彼女のこんな感想が
出てきたのだと思いました。とにかく、やんちゃ君たちの
ところに、目が行っていましたから・・・・。
それが反省点ですね。

再び、よのなか科の授業を行うことができるのならば、
また大きな課題がでてきました。

とにかく、終わりました。
まだまだ、仕事は山積みなのですが、
一区切りです。

応援してくださった方々本当にありがとうございました。


先週、よのなか科今年度最終回を
迎えました。

年度当初、毎回、毎回、砂を噛むような思いの授業でした。
手ごたえもなく、授業のあとは無力感に襲われて
座り込んでいました。
新しい学校、職員室、生徒たち、今年度はこれに、
担任という重い仕事も重なりました。
潰れそうにもなっていました。
やれどもやれどもため息だけが積み重なっていました。

それが、すぅーと抜けたのは、11月法律シリーズに入った頃でした。テーマも内容も厳しいものが多かったです。
軽く考えられないものが毎週毎週続きました。
そして、ゲストも毎週でした。
弁護士、裁判官、犯罪被害者のご家族。
こちらも重かったけれど、生徒たちにとっては
息苦しい授業だったと思います。

このあたりで生徒たちが変わったこと。
まず、毎回のように、都内から電車に乗って出かけて
くださるKさんの存在がとても大きかったのです。
彼女がやんちゃ君たちの中で、しっかりと絆を結んで
くださったこと。これが大きな理由だと思います。

それとともに、なかなかうまくいかない授業で
苦しんでいたとき、和田中に行って
久々に本物の授業を見たときに、肩の力が抜けたこと
これも大きな要因でした。
ある応援団の方が、私の”気”ばかりが先行してしまっていた
という指摘も受けました。あの時、和田中にいけたこと、そして、肩の力が抜けたことも大きな要因だったと思います。
そこで、出会った、犯罪被害者のご家族の方に急遽
ゲストでお出でいただけた事も、授業の重みを増すことが出来た要因でした。
それからは、もう、スムーズに流れていくようになりました。

騒がしくても、やる気がなさそうに見えても、
聴いているのです。考えているのです。
受け止めているのです。
それがわかってからは、私ものんびりと構えていました。
それから、いろんな授業を作ることが出来ました。
「命を考える授業」「災害時のトイレ」「藤原先生の授業」
そして、「私のよのなか科」というのが最後のの授業です。

ご参加いただいた方々の「よのなか科」への思いを語って
いただきました。どうして、自分の子どもの学校でもないのに、報酬もないのに、わざわざ電車に乗って、交通費を使って、時間を使って、ここまで来て、「よのなか科」に参加するのか・・・・・。多分生徒たちにとっては一番の謎だったと思います。
Kさんは「出会い」
Iさんは「自分がちゃんとした大人になるため」
2回目のご参加のMさんは「いろんな人に出会い、自分の中身を変える。
そして、私・・・。「自分探し」
それぞれが、自分の言葉で語りました。
生徒たちは、聞き入っていました。

そして、そのあとは、生徒たちに自分の「よのなか科」を
向き合ってもらいました。

①今までの授業の中で印象に残った授業
 1.藤原先生の授業    7人
 2.少年審判       3人
   災害時のトイレ    3人
 4.犯罪被害者のご家族  2人
 5.バルガー事件     1人
   ハンバー店の店長   1人
   全部         1人

②一番面白かった授業
 1.藤原先生の授業    12人
 2.全部          3人
 3.災害時のトイレ     2人
 4.ハンバーガー店の店長  1人
   家の間取りを考える   1人

③お出でいただいたゲストで一番印象に残ったゲスト
 1.藤原先生        13人
 2.Kさん          2人
 3.命の授業のお子さん(はっちゃん)1人
   死角ミラーのコミー社長  1人
   なし           1人
④この授業を受ける前と受けた後で違いはあるかどうか。
  ある    17人
  ない     2人

  *あるの場合どんなこと?
   ○よのなかに対する考え興味などが変わった。
   ○犯罪や命の大切さなどを知った。
   ○堅苦しい授業だと思ったら、すごくわくわくした授業    だった。
   ○今まで考える時間がわずか35秒だったのが、1分に    伸びたところ・・・。
   ○よのなかを見る目が広くなった。
   ○いろいろ学んでかしこくなった。
   ○物事を違う視点で観れるようになった。
   ○心の中
   ○将来へ向けての考え方が変わった。
   ○最初はやる気がなかったけど、だんだん興味を持て     た。
   ○出会い
   
⑤この授業で経験したことは役に立ちそうか。
  はい    17人
  いいえ    1人
よのなか科第23回のテーマは「宗教」でした。
これは2週間前に「宗教を考える」(1)として
考えました。この時は、宗教と意識しない身近な宗教ということで、お宮参り、七五三、結婚式、クリスマス、初詣など、
の経験を問いました。
そして、もし、自分が宗教を起こすとしたらということで
ロールプレイングをしました。

感想にもあったのですが、普段の生活で
こういうことが宗教と関係しているなんて思いもしなかった
というものが多かったのです。

そして、今回、その前日、県立高校の前期入試の発表が
あったばかりで、生徒たちの気持ちは揺れ動いていました。
そんな中での「宗教」。
ものすごくリアリティがありました。
そして、不安な気持ちがそして、結果が得られた生徒たちにも
大きな力を感じた生徒も多かったようです。
そういう意味では、実にタイムリーな題材だったような気が
しています。

まず、今回は宗教の理解へのアプローチとして、
①「人気テーマパークやブランド」と「宗教」の違いを
考えました。
②「人気タレント」と「宗教教団の教祖」
③「ファン」と「信者」
の3つの視点から考えてみました。
最初は難しいとかぶつぶつ言っていた生徒たちでしたが
それぞれにしっかりと答えてくれていました。

そして、「どんな状況・心境のときに神様や仏様に
頼りたくなりますか」という質問には、本音が続出しました。
○自分の力ではどうにもならないとき、とても不安なとき、
 勝負のとき
○困っているとき
○受験前
○気持ちがそわそわするとき
○落ち込んだとき
○何かで成功したいとき
○NOW
○命の危機にさらされたとき
○自分の力ではどうにもならないとき

「宗教に対する意見に関しての反論をしよう」もちゃんとそれなりに反論をしていました。

最後の人間にとって宗教とは ~私の意見~
では ちゃんと結論を述べて、その理由は○○つあります。
一つ目は・・・・・だからです。
という論法で自分の意見を組み立てさせました。
そこででた意見です。
 ○すがりついて最終的に着く場所です。
 ○必要のない人pには必要ないけれど、必要な人にはひつよ  うなもの。
 ○神様や仏様に頼りたくなるものだ。
 ○人間の種類によるもの
 ○家族や身近な人の次に頼れるもの
 ○戦争のもと
 ○安心するための逃げ道
 ○タイムセールのお肉みたいなもの
 ○必要不可欠ではない
 ○都合のいいもの
 ○心のよろどころ
 人数的には都合のいいものという意見が多かったです。

生徒たちの感想です。
 ○人間にとって本当に宗教がひつようなのかわからないので  で、今後考えたい。
 ○宗教は私にとって必要じゃぁないです。だって、前期落ち  たから。
 ○悪い宗教なのに、タレントが好きみたいに夢中になるのは  本当に怖いことだと思う。
 ○宗教はようわからん。どないしようとしてもできん。
 ○宗教についてかんがえたことがなかったし、宗教と人気テ ーマパークなどと係わると考えたことがなかったので考えに くかった。
 ○テーマパークや、人気タレントなどが宗教の共通点がある  ことがわかった。
 ○宗教のことは全然わからない。でも、共通のことや相違の  ことを考えて面白かった。

ワークシートのそそここに、受験のことが書かれていたのが印象的な授業でした。

今年度のよのなか科もあと2回となってしまいました。
さて、今回は、「よのなか科」の創始者藤原和博先生が
ご来校くださり、生徒たちにとって、初めての本家
「よのなか科」の授業です。
なかなか杉並の和田中にいらっしゃれない方、
よろしければ、授業にご参加ください。

いつもの時間帯とは違っていますので、
ご注意ください。
「お金と人生と自分の関係」(貯蓄と投資)

2月16日(金)のご案内です。
2月16日(金)6校時14時20分から15時5分


おいでくださる方、ご連絡ください。
西武新宿線新所沢駅下車です。


私のアドレスです


freesia243@yahoo.co.jp


までご連絡ください。


ご案内が遅くなって申し訳ありません。

次回第21回のご案内です。
期日1月26日(金)第2校時9時55分から10時45分
テーマ「宗教に」について考える(1)です。
特定の宗教ではなく、自分たちと宗教の関係を考える
授業です。

ご興味のある方、ご参加ください。

この後の予定です。
2月2日(金)第2校時 大震災そのときあなたは・・・。
 震災時のトイレと排泄を考える。
 名古屋大学泌尿器科の先生が来てくださいます。
2月9日(金)第2校時 「宗教」を考える(2)
2月16日(金)第6校時 この日は時間割変更で
 14時20分からです。この日のゲストは東京都杉並区立和田中
藤原和博校長です。テーマは「お金持ちになる方法(貯蓄と投資)」
2月23日第2校時
 今年度最後の授業です。
 よのなか科の授業とは?生徒にとって、参加者にとって
 私にとってのよのなか科とはを考えます。
フリージア版よのなか科第20回のご案内です。 期日1月19日(金)第2校時9時55分~10時45分 題材「どこまでいじくる?ヒトのカラダ」 フリージア版の生徒たちの苦手とするディベートを用い 中学生としてどこまでヒトのカラダを技術的に変えることは どこまで許されるのかということを考えます。 ご参加ご希望の方はご連絡ください。
フリージア版よのなか科第19回のご報告です。
今回のテーマは「少子化を考える」

1.ちょうど、成人式が終わったばかりということで、
今年の成人の数、全国で143万人。
今年の成人が生まれたのが1986年ということで、
子どもの出生数の変化を見てみる。
いちじるしく特徴的なことは、第1次ベビーブーム
この世代が現在団塊の世代といわれる人たち。
ここから2007年問題にふれ、丙午の話、
第2次ベビーブームなどなど、
そして、日本の総人口の変化を見てみました。

2.少子化になって困ることってなんだろう書き出させる。
 ○年金
 ○労働力の減少
 ○学校が減る
 ○お年寄りが多くなる
 ○過疎化に拍車がかかる
 ○社会人が減るから企業倒産が増える
 ○おもちゃが売れなくなる
 ○税金があまりとれなくなる
 
3.少子化の原因として思いつくこと
 ○仕事をする女性が増え、結婚しない女性が増えている
 ○晩婚
 ○お金がかかる
 ○離婚が多い
 ○結婚できない男性が多い
  中には、生殖能力が衰えているというやんやの答えも
  でてきました。確かに、ホルモンのバランスが崩れてきて
  男性の女性化ということも言われています。
  
 ちょっと油断をしたら、話がそっちにもっていかれそうに
 なったので、あわてて、こちらに引き寄せました。
4.少子化に歯止めをかける具体的な対策を考えよう。
  ●少子化の原因の分析
    共働き
    子育てが大変
    子どもが嫌い
    お金がかかる
    
  ●プロジェクト名と具体的な対策
   ☆二人っこ政策 二人以上生ませる。生まない罰する。
   ☆プロジェクトchildren 一定の目標の子どもを生んだ    家庭には、その養育費を与える。

ということで、今回は受験が近いせいもあり、気もそぞろという生徒も何人か。

感想です。
 ○授業どころじゃない・・・。受験生だから・・。
  (これっておかしいのですが・・。)
 ○何か、強制的にうまなきゃいけない感じはイヤだと思っ   た。
 ○子どもを産む人がこんなにも減っているとは・・・とは思  った。私たちが決めたプロジェクトを是非やってほしいな  と思いました。女の人も少し考えたほうがいいのでは?と  思いました。お金出すから産めというのが違うと思った。
 ○今、日本の陣子言うが減っていてあと少しで半分くらいに  なってしまうのには驚いた。
 ○少子化かぁ・・・。未来派見えないし、予測できないから  なぁ。まっ、とりあえず結婚してくれや。というぐらいし  かできねぇ。子ども増やそうよ。いちらが大人になったら  の話しやけれど・・・。
 ○真剣な話だった。
 ○少子化は大変だ。
 ○今後の日本が心配になりました。
 ○なぜ、子どもが減ったかや、子どもが減るとどうなるのか  がわかった。このままだと総人口が減少していくことにび  っくりした。大変な問題だと思った。

今回も、いつもの常連のKさんがいらっしゃらなかったので、
やんちゃくんたちは、また感想欄に「Kがいない・・・」と
書いていました。
彼らにとっては、Kさんはなくてはならない存在なのでしょう。
  
 


お知らせが遅くなりました。
よのなか科第19回のご案内です。
期日1月12日(金)第2校時(9時55分~10時45分)

テーマ「少子化対策を考える」です。

今回から、現代社会を考えるシリーズに入ります。
いろんな側面から、よのなかを切り込んでいきます。

ご参加くださる方、ご連絡ください。

あくまでも予定ですが、
○2月2日(金)名古屋大大学院医学系研究科泌尿器科の先生を
お迎えして、災害時のトイレを考えようという、施設面、人間の精神と体のメカニズムを通して考えます。

○2月16日(金)この日は、特別に時間割を変更します。
 6時間目 ゲストは「よのなか科」の創始者
 東京都杉並区立和田中学校 藤原和博先生です。

今年度もご無理を聞いてくださいました。
学校も協力してくれました。
藤原先生がご自身の学校以外で、中学生に授業を
行うという機会はめったにありません。
もう注目です。
ご興味のある方は。予定を入れておいてください。

期日12月19日(火) 第2校時9時55分~10時45分

「いかに生きるべきか、いかに死すべきか」
シリーズの第4回自殺抑止ロールプレイング

ご本家藤原和博先生の和田中でも注目を浴びている授業です。
先日のTBSのニュース23でも取り上げられた授業です。
勤務校では、シャイな生徒が多く、またこのロールプレイングは苦手としているので、どうなることやらの授業に
なりそうですが、最後の最後まで、なんとかやり方を
考えて向かっていきたいと思っています。

昨年の勤務校では、この授業をやった後、
2人の女子生徒がパニックをおこして、後が大変でした。
今年も、そういう芽のある生徒がいるので、
この授業をやる怖さを感じています。
ただ、目に見える形にすることは必要かと思います。
あとのケアーも準備しながら、取り組みたいと
思っています。
もし、ご参加いただけるようでしたら
ご連絡ください

12月15日(金)2校時

最近使っている多目的室が家庭教育学級での講演会だと
いうことで、いつもとは違う研修室を使っての
授業。
場に慣れるということも大切だけれど、
場が変わるというのも、効果を上げる手法だとも
感じました。

当初の予定ではお葬式から考える「命」でした。
でも、やはり、少し前の犯罪被害者のご遺族の方に
おいでいただいた授業があまりにも重くて、
私自身、引きずっています。
多分生徒たちにも、重く残っていると思います。
だからこそ、とテーマを変えました。

今回は「命」がテーマ。
いろいろな切り口を考えました。
いかようにでもなるテーマでもあります。
その中で、やはりこちらから、これだということを
提示しなくても、生徒たちが個々に感じ取って
もらえる授業にしたいと思いました。
当初、考えたこととは、違ってきました。
ゲストテーチャーも急遽お願いしました。

最初、みんなにとっての今年漢字一字で
表すとどんな漢字かということをたずね、
その理由をワークシートに記入してもらいました。
そして、グループごとに、画用紙にみんなの選んだ
漢字を書き込んでくれました。
いつも思うことですが、このように、画用紙に書くことも
生徒たちの深層心理が出ているようで、う~んと
思わせてくれます。
今回は寄せ書き風に書き上げたグループ。
5人しかいないからと、その区切りに工夫を
凝らしていたり、色を考えたりと、些細なところで、
生徒たちの気持ちが出てきました。
今回出てきた漢字です。
「勝」「決」「苦」「中」「学」「吉」「慌」「笑」
「成」「楽」「絆」「挑」「死」「冥」「勉」「情」
「嬉」「凶」「悪」「命」「変」
といったような、受検に関連するような漢字が多かった
ような気がします。
ただ、「死」を書いた生徒に対しては、いじめの対象と
されているので、要注意だと思っています。
先週発表された今年を表す漢字として「命」が決まったということを知らせました。


最初にいつから「命」だと思うかという選択肢
①受精卵の段階
②子宮に着床した段階
③母親の胎内で人間らしくなった段階
④出産した段階
人数的には、どの選択肢にも同じくらいの生徒が
手を挙げました。
ただ、授業に参加してくださった出産経験のある方は、
妊娠がわかって、お腹で子どもの心音が聞こえたとき、
とおっしゃっていました。

そして、「命」を実感しようと、お腹の胎児を
超音波で見たときのビデオを見せました。
最初は本当に小さい命が次第に人間らしくなって
目も口もわかるようになってくる様を生徒たちは
真剣に眺めていました。
胎内ビデオを見た生徒たちの感想です。
○命の凄さを知りました。
○あんまり赤ちゃんという感じがしなかった。
○よくここまでおおきくなったなぁ。
○動いてた。
○すごくはっきり見えたことに驚いた。お腹のなかで必死に
生きている赤ちゃんが凄いと思った。
○どこが頭でどこがからだなのか分からなかった。
あんなにちいさいのに、大きくなるなんて凄いと思った。
○活発に動いてるんだ・・・。


「命」を授かるってどういうことだろう?と質問を投げかけ
もし、みんなが父親になるってわかったら、母親になるってわかったらと想像して書いてみようとワークシートの記入を
してもらいました。
○父親になると分かったら、子どもに対して責任をもたなければならない。
○今まで一人分の命を持っていたけれど、家族の分の命も
持っていかなくてはいけないと思う。
○何も考えられない。
○やったー
○凄い重大なことだと思う。
○言葉にならないほど嬉しいと思う。でも、不安と恐怖はあると思う。
○うれしいのとふあんなのがごちゃごちゃだと思う。
女子生徒の大半がこの感想でした。
○そのときになんなきゃわからない。
○多分驚く。
○グレートと思う。責任を感じる。今後が楽しみ。

そして、ゲストの登場。
この日は、ご一家で参加してくださいました。
以前からのお友達のSさんご一家です。
上のお子さん(男の子)はちょうど2歳になったばかり。
下のお子さんが来年2月に出産予定です。
授業の前から、2歳の男の子は女子生徒に抱っこされたり、
男子生徒にぶつかっていってじゃれていたりと、
もうそこだけでも、よのなか科です。
ゲストの妊娠中のSさんにいろいろとお話をいただく。
実は、Sさんはなかなか妊娠しなかったところ、
上のお子さんの前にやっと授かった「命」を
失っていると経験がありました。
そして、現在の上のお子さんを授かったときの心境、
そして、現在二人目を妊娠されている心境。
上のお子さんを出産されたときの心境などをお話いただきました。出産を自宅分娩なさった選択についても伺いました。

そのとき、出産のときの写真もお借りしていたので、
拡大して、生徒たちに見せました。
ちょうど、お父さんになったばかりのSさんがはさみで
へその緒を切っている写真もあったので、
なんと、私が生まれたときのへその緒を持参して
生徒たちに見せました。

その後、上のお子さんのお相手で、教室の外に出ていた
お父さんに、同じように質問をさせていただきました。
そして、とても印象的なお言葉がいくつか・・・・。
「命の始まりも終わりもない。細胞は大甕氏から、今まで
そして、未来へと卵子を通して行き続ける。」
「親というのは、子どもを持った瞬間になるのではなく、
徐々に、子どもの成長と共に親もまただんだんと親に
なっていくものだと思う」
というお話をしてくださいました。

生徒たちの授業を受けた感想です。
今回は、特に、ワークシートに授業を受けてみて、
改めて命とは?という項目を書いておきました。
○40億年からつながっている。始まりもなkyて、終わりもないってSさんは言っていたけれど、終わりと始まりはあるのではと思った。
○始まりも終わりもないと思う。細胞はミ貸しからいままで、そして、未来へと移り変わり、生き杖受け手いるんじゃないですか?だから、死というのは終わりじゃなくて始まりなんだよ!わかる?このりくつ!
○40億年前に命は誕生したが、始まりも終わりもないのが命と分かった。人生のプラスアルファでもある。命は絶え間ないものだということを感じた。
○永遠のもの。
○今から自分が父親になるなんて想像もできないけれど、命は大切にしてたやしてはいけないと思った。
○命のバトン。
○今Sさんのお腹に赤ちゃんがいることを知り、
命がまた一つ産まれる打と思うと嬉しくなりました。Hちゃん(上のお子さんです)かわいい!
○人って不思議だな・・・生まれたときから命なんだよぉ。
命は失いたくないですね。
○産まれてくる間に嬉しいこと、大変な事もあることもわかりました。そして、子どもがいることは本当に嬉しいことだとわかりました。
○大切!

などなど。Sさんの命の始まりも終わりもないというお言葉が
一番生徒の中に響いたようでした。
なんの変哲もない授業でした。
ただ、授業にSさんご一家が来てくださった。そのことの意味がとても大きかった授業でした。
なかなか子どもに恵まれなかったSさんが初めてのお子さんを
亡くされたこと、そして、Hちゃんを授かって出産し
子育てをしている。二人目のお子さんがお腹にいる。
お父さん、お母さん、子ども。それぞれの思いや、役割など、
「命」と共に、「家族」というものを考えさせられた授業
だったと思います。これは、当初、考えもしていなかった
副産物だと思います。

この授業で生徒たちがなにか大きく変わったということは
ありません。でも、少しずつ、生徒たちの中に、
楔を打ち込んでいるような気がしています。
地味ではありますが、ある意味でフリージアのよのなか科だと
思わせてくれた授業だったと思います。

ご参加くださった方の感想もお書きいただけたら嬉しいです。