(2001年、米、アーウィン・ウィンクラー監督)

人生はやり直せるのか?

妻に捨てられ、子供には嫌われ、更に20年勤め上げてきた勤務先の経営者からも見放され、ついには「余命幾ばくも無し」と死の宣告まで受けてしまった男、ジョージに人生はやり直せるのか?

更に言えば、ジョージは過去に酔っ払い運転で家族や他人にも死者の出る様な事故を起こしている。また、おやじが残してくれた自分では全く気に食わない家に25年も住み続け、隣人とはトラブルが絶えない男なのだ。

すべてやり直せないことばかりだ。しかしジョージは残り僅かな人生をすべて、息子サムとの関係修復に費やすことを決意する。そしてジョージは海辺に建っているボロ家を壊し、サムと二人で新しい家を建てることを始めようとする。もう既に人生を曲がった方向に進みだしているサムは、父親の希望に全く耳を貸そうとしない。それでもジョージはこれをやることがサムとの関係を改善し、サムの人生のやり直しのきっかけになるかも知れないことを信じ、一人で黙々と作業を進める。

この映画は「人生はやり直せるのか?」という貴重なシュミレーションを我々に見せてくれる。(文:海千)

「あそこに餌漁りの羆が見える!」(写真:南岳)