釈迦が祇園精舎に居られた時、一人の酔っぱらった修行僧がやって来て、出家したいと言った。釈迦は阿難に命じて、頭を剃らせ法衣を着させた。修行僧が酔いから醒め、自分の姿がすっかり僧の姿になっているのに驚き、びっくりして走り去った。僧たちは釈迦にこう聞いた、―なぜ、この修行僧に出家することを許したのですか?―と。
釈迦はこう言われた、―この修行僧は、どんなに長い時間を過ごしても出家する心は起きなかったでしょう。今、酒に酔った因縁でほんの僅か発心の気持ちを持てた。この因縁により、この修行僧は後に出家して道を得ることになるでしょう―。
(大智度論(だいちどろん)巻十三)(意訳:海千)
「寝釈迦佛ワットチャマンカララーム」(写真:南岳)
