多数の飛行機が新宿区の上空を飛ぶようになってから3年近く経つ。いや、新宿区の上空だけではない。豊島区も港区も大田区も被害は大きい。その「羽田新ルート」と呼ばれる新飛行経路は「世界一危険」と言われ、世界の航空会社の業界団体(IATA)と世界のパイロットの団体(IFALPA)が国土交通省に懸念を表明するという、前代未聞の異常事態になっている。新宿の住民が騒音被害を受けるとかいう問題を遥かに超える航空機・乗客・乗員の安全という大きな問題が浮き彫りになって来た。その懸念されている理由は羽田新ルートで着陸する際の飛行機の降下角度が3.5度以上と言う前例を見ないほどの急角度であるためだという。何故このような急角度で降下しなければならないのかと言えば、77年前に米軍が敗戦国日本に進駐して、日本の空域すべてを手中にして以来、その状況はあまり変わっていないからだ。日本の航空機が進入出来ない横田空域が東京上空にも拡がっているので、無理な飛行ルートを設定せざるを得ないためだ。まだ日本はアメリカの占領下にあるのだ。

(文:海千)

「目線都庁」(写真:南岳)