どうも、ｎａｔｓｕｋｉです。
毎月恒例グルメ旅の５月は、「東京と埼玉県」
引き続き、今回ご紹介するお店はこちら、
・串揚げはやし
場所は神楽坂から１０分弱程歩いた所にあります。
こちらは少し前まで串揚げランキング全国一位にいた「串かつ あーぼん」に変わり、現在１位を獲得されているお店です。
電話対応が少し雑だったので、不安と覚悟を持って訪れました。
薄暗い道に急遽現れる真っ黒な外観は、一瞬通り過ぎそうになります。
店内はＬ型になった数席のみのカウンターでして、亭主一人で全てを切り盛りされているので１日３組限定で予約を受けています。
予約時間の３分前に訪れると、「まだ時間じゃないですよ？」と。
営業時間内ですでに他のお客さんがいる上に、席も空いているのに３分前でこんな対応をされ不愉快になりつつ、もうすぐだったので座る事は出来ましたが、おしぼりを渡されたのは予約時間の５分後。
正確な来店時間にこだわる割に、開始はきちんと始まらないふざけた亭主、という最悪の印象でスタートしました。
メニューは１種のみ、本日のおまかせ10本に本日の造りを加えた7800円コースがベースとなります。
では料理詳細に。
・よもぎ麩 味噌
・海老のしそ巻き
・カラスミ
・銀杏
・箸休め（馬刺し）
・A4ランクの宮崎牛のフィレ
・A5ランクの宮崎牛のケツ
・鳥ネギ
・キス
・A5ランクの宮崎牛のステーキ
・たん元とたん下
・椎茸肉詰め
・宮崎牛ユッケ
・馬肉ステーキ
以上のコース内容です。
追加オーダー
・明太子丼ぶり
基本的にほぼ野菜はなく、肉を中心とした構成になっています。
そして亭主が酒飲みという事で、提供される料理も「お酒に合うように全体的に濃口で塩辛くなっていますので」という事を亭主から言われます。
という様な状態から始まり、気分が悪いまま最初の一串を食べると、悶絶。
素晴らしい火入れと味付けで、人生でこんなに美味しいと思ったお麩は初めて。
これだけでここのクオリティは非常に高いと確信出来ました。
それもそのはず、亭主は他のお客さんの串や他の食材を一緒に揚げる事は一切なく、一度に揚げる物はその時に提供する串のみ。
一種の串を経験で時間を測りながら揚げ、仕上げは目をつぶり耳に串を当てる。
油の音や雰囲気を感覚で捉え、最高の瞬間で引き上げ提供する。
さらに食材によっては、提供されても余熱が入り食べ時が来るまで待ち、「今」というタイミングで食べてもらうという徹底したこだわり様。
その感覚が素晴らしく、全ての串の火入れと美味しさに神がかっている。
牛はもちろんの事、鶏なんてもはや概念が覆されるくらいの食感。
串揚げ店は上記の「あーぼん」含め、これまで人気店やミシュラン獲得店なども行ってますが、それらのお店と比較しても一線を臥すクオリティ。
パン粉のしつこさも全くなく、火入れや食材の質も素晴らしいのでほとんどレアの肉を連続で食べても胃もたれは全くなし。
これ以上に美味しい串揚げは、今後出会わないのではないかと思わされた程です。
これを誰にも一切習わず、独学で習得したというから驚きです。
箸休めとして提供されるカラスミもかなり濃口ですが、味は絶品でちょびちょびお酒を飲みながら食べるには最高です。
ただ強いて言うなら、食材のバランスは偏っており、ほとんどが肉で提供されるので色々な食材を楽しめるバリエーションという構成ではありません。
串揚げというと色んな種類が楽しめるのも一つの魅力なので、そこを期待すると違ったイメージになります。
それと酒飲み対象のかなり濃い目の味付けなので、全くお酒を飲まない方や薄口を好む方にとっては厳しいと思います。
ちなみに、適度のお酒の量で濃口派の僕にとっては相性バッチリでした。
そして、これだけのクオリティと食材でこのコース価格は破格です。
繁華街からは離れていますが、東京とは思えない素晴らしいコスパです。
ただ、味とコスパの衝撃と同様に印象が強いのが、やはり亭主の癖。
完全に自分ルールなので、所々で来店時の様に違和感を感じる点がいくつかありましたが、対応自体は笑顔で明るく話す人なので、色んな意味でこだわりが誰よりも強いという人間性が理解できてくると、だんだんと会話は弾んで途中からは楽しくなりました。
基本的な芯は非常に通っている方なので、納得できる部分も多くありました。
訪れた時のタイミングや一緒に並ぶお客さんの質でも、イメージがガラリと変わると思っていただければと思います。
それと、一人でこだわって串を少量ずつ揚げていくので、滞在時間が非常に長いです。
この時トータル約４時間弱。
僕もそうでしたが、終盤は疲れてくる方も多いと思います。
それでも最高の串揚げを食すためなら、これらを許容してでも行ってみたいと思われる方でしたら是非一度行かれてみてください。
クオリティとしては本当に圧倒的で、素晴らしく美味しいです。
ちなみに僕はサービスも味と同じくらい重要視している人間なので、再訪はありません。
慣れると楽しいですが、時間の根気がいるのと最低限おもてなしの心は持ってほしいというのが前提です。
他のお客さんもより早い時間での来店で、席が空いていても帰されていましたので、この点は特にご注意下さい。
僕達と同じで、明らかに最初は不愉快な顔をされていましたので、気分を害す恐れ大です。
けどこんな自分本位な、お客に媚びないお店もあっていいと思います。
良くも悪くも他店と被る事はまずないですし、形としては成り立っているので経験としては面白かったです。
気になる方は、足を運んでみて下さい。
「串揚げはやし」
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次回も引き続き、伺った東京グルメをご紹介いたします。
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