マレーシアごはんのウェブを立ち上げました。 | アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

2005年から2009年までの4年間、常夏のマレーシアで暮らしていました。2年過ぎた今でも、日本食は「ハレ」の料理でちょっぴりよそよそしく、アジア飯のほうが「ケ=日常」のご飯で、ホッとします。私にとっての食とは、味わいながら、みんなとつながることです。

あらためまして、
●マレーシアごはん
ウェブサイトを立ち上げました。

http://www.malaysiafoodnet.com

不思議なもので、日本に帰国してから、マレーシアごはんのおいしさに気づきました。マレーシアに住んでいたときは、当たり前の普段の食事で、安くて手軽で、みんなとワイワイ食べていたもの、ただそれだけで。バリエーション豊かな料理をひとつずつ食べてみるのに精一杯でした。

マレーシアのごはんのおいしさは、作った人の顔が見えることです。
屋台のおじちゃんが目の前で麺をゆでる。鉄板でパンを焼く。そして、彼らの手で食事が運ばれてくる。

帰国して1年半が過ぎ、マレーシアごはんをじぶんで作ってみたり、料理教室で習ったり、マレーシアレストランで食べてみたり。そうしして、もう一度マレーシアごはんのおいしい理由を考えています。それは、マレーシアに住んでいたときのじぶんを探しているような、わたしはたしかにマレーシアに住んでいた、という証を探しているような、そんな作業です。

じぶんが食べた料理を考えるといろんなことが思い出されます。どういうシチュエーションでその料理を食べたのか、そしてどう思ったのか。そのとき笑ったのか、泣いたのか、おいしかったのか、まずかったのか。料理を思えば、そのときじぶんが生きていたことをリアルに実感できる。

料理ってそういうことなんですね。
食べてものを考えれば、じぶんが分かるんですね。

「マレーシアごはん」ウェブはそんな気持ちをこめて、つづっています。

これからもマレーシアごはんを追いかけます。なぜなら、わたしが生きてきた証だから。