あらためまして、
●マレーシアごはん
ウェブサイトを立ち上げました。
http://www.malaysiafoodnet.com
不思議なもので、日本に帰国してから、マレーシアごはんのおいしさに気づきました。マレーシアに住んでいたときは、当たり前の普段の食事で、安くて手軽で、みんなとワイワイ食べていたもの、ただそれだけで。バリエーション豊かな料理をひとつずつ食べてみるのに精一杯でした。
マレーシアのごはんのおいしさは、作った人の顔が見えることです。
屋台のおじちゃんが目の前で麺をゆでる。鉄板でパンを焼く。そして、彼らの手で食事が運ばれてくる。
帰国して1年半が過ぎ、マレーシアごはんをじぶんで作ってみたり、料理教室で習ったり、マレーシアレストランで食べてみたり。そうしして、もう一度マレーシアごはんのおいしい理由を考えています。それは、マレーシアに住んでいたときのじぶんを探しているような、わたしはたしかにマレーシアに住んでいた、という証を探しているような、そんな作業です。
じぶんが食べた料理を考えるといろんなことが思い出されます。どういうシチュエーションでその料理を食べたのか、そしてどう思ったのか。そのとき笑ったのか、泣いたのか、おいしかったのか、まずかったのか。料理を思えば、そのときじぶんが生きていたことをリアルに実感できる。
料理ってそういうことなんですね。
食べてものを考えれば、じぶんが分かるんですね。
「マレーシアごはん」ウェブはそんな気持ちをこめて、つづっています。
これからもマレーシアごはんを追いかけます。なぜなら、わたしが生きてきた証だから。