おいしい食事というのは、じぶんのルーツに関係があるものだと思う。
幼い頃食べた味、田舎のおばあちゃんが作ってくれた郷土料理、おじさんが釣ってきてくれた魚。たとえば「これ、おいしいなぁ」と思ったとき、その理由の、理由の、理由を、ず~っとたどっていくと、必ず、今まで歩いてきた思い出が甦って来る。そうだ、あのときの料理、あのときのシチュエーションに似てるんだな…って。今まで食べたことがない味、というのも、じぶんのルーツを揺さぶっているから、おいしいんだと思う。
わたしは、熊本出身である。
幼い頃、何気なく食べていたおばあちゃんの料理は「だご汁」や「ひともじのぐるぐる」といった郷土料理だったし、高校からの帰り道にパクついていたのは、「いきなり団子」という熊本のお菓子だった。
だから、くまもとの味は、何を食べても、おいしい。もちろん、味も最高なんですが、どんな料理にも、昔の思い出がフラッシュバックのように甦ってきて、食べると、胸がキュンとなるのだ。
先日、熊本県が主催する「くまもとの宝試食会」に参加させていただいた。
くまもとの法被に、スザンヌが歌う「ダイスキ!くまもとファイアー」の曲に、イベント開始前から、テンションアップ
多くの料理が、その場で調理して提供、というスタイル。
天草産の寒ブリのしゃぶしゃぶ
くまもと黒毛和牛プレミアム「和王」のしゃぶしゃぶ、原木しいたけの炭火焼き
球磨焼酎ほか、熊本の焼酎がずらり
瑞鷹、美少年ほか、熊本の日本酒
熊本の食材がおいしいのは、何といっても、水がキレイだから。豊富な地下水で、水道の水でもぐびぐび飲める。わたしのいとこの家は井戸の水を引いていたので、冬は凍ってしまい、水道から水が出てこない、なんてトラブルがあったほどだ。そんな熊本でも、一時期、水の汚染が問題になり、路面電車に乗ると「白川の水をキレイにしましょう。魚さん、帰っておいで、熊本の川に…」なんて放送が流れていたけど、それでも実家に帰ると、水道水のおいしさにビックリする。
各料理のブースを担当しているほぼ全ての方が、熊本県人。農協の方、しいたけ栽培をされている方、日本酒の蔵元の方、くまもとふるさと食の名人として活動されている方。そんな人たちに直に食についての思いを聞き、その料理をその場でいただくのも最高に幸せだった。思いのこもった味のおいしいこと!故郷の言葉である熊本弁で話すことができ、まるで実家に帰ったような温かい気分になった。
そして、実際に食べた味は、こちら。(パート2へ)




