先日のアニュアルディナーにて | アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

2005年から2009年までの4年間、常夏のマレーシアで暮らしていました。2年過ぎた今でも、日本食は「ハレ」の料理でちょっぴりよそよそしく、アジア飯のほうが「ケ=日常」のご飯で、ホッとします。私にとっての食とは、味わいながら、みんなとつながることです。

…ちょいと前の話しですが、貴重な体験をご報告。彼の関連会社のアニュアルディナー(日本語に訳したら忘年会やね!)にお呼ばれしたときのこと…

 

パーティー会場を貸し切って、400人ほどの人が参加する盛大なイベント。全社員とその配偶者が招待されていて、豪華なマレー料理をぞんぶんに楽しむのだ。この会社、マレー人による、マレー人のための、マレー人の会社。中華系はまったく見かけず、インド系もひとり、もちろん外人なぞは、われら2人のみ。そのため言葉はすべーてマレー語!

 

スピーチの人の第一声「スラマ・マラーム」(こんばんわー)と、最後の言葉「トゥリマカシ」(ありがとう)しか分からない中、イベントが進んでいく。平日にもかかわらず、スタートしたのは午後8時。しかし、マレー語の“本日のスケジュール”を見ると、夜10時とか、11時とかに、プログラムの文字が記載されている。うそうそうそーー!

 

夜9時ぐらいから、部署ごとの出し物が始まる。あるグループは、宇宙に飛び出すロケットをわが社が開発した!でも夢だった、というジョークのネタ。あるグループは、ドリアン売りの1日(言葉が分からないため想像)。あるグループは、有名な映画をもじったもの(これまた想像)。そしてあるグループは…という具合に、ずっと続くのだ。合計8グループで、1グループ20分ほど。こう言っては申し訳ないけど、皆ものすごく演技がうまいわけでもなく、踊りがイケてるわけでもなく、さらにこっちは言葉もわからないので、反応のしようがない。でもみんな、すごく楽しそうなのだ!! 見ている人もときに大笑いし、ステージの上の人たちは、にっこり生き生きと演技をしている。きっと就業時間中にこの内容を考えたり、小道具を作ったりしたのね…と思うと、ほほえましいやら、文化の違いを感じるやら。最初のグループの出し物が「イラク戦争の様子」をスクリーンで流し、祈りを捧げる、という社会性の深いもので、その間みなが平然とご飯を食べている様子を見て、「宗教と生活が結びついている国は、祈りも、ご飯を食べることも、生きることも、死ぬことも、同一線上にあるんだなぁ」などと深く考えたりもしたけど、今になって思い返せば、単にお腹が空いていただけのような気がする。

 

そしてようやく出し物が終わったら、次にカラオケ大会!3人がエントリーしていて、これまた、ノリノリで歌う。そしてまた、1曲がめちゃ長い!もう夜の11時なんだから、一番だけでいいっちゅうの!!

 

と、ここまで終わったところで夜11時半。もうどうにでもしてくれ…状態になっていたら、今度はプロの歌手が登場!それが、先日わたしが一目惚れしたファイザルくんだったんで~す!あの時間の、あの疲れたときに、あの登場はもう心ぎゅっぎゅっ!あぁ、見ているだけで幸せを感じられることが、どんなに素敵なことか!言葉なんて分からなくてもいいの!あなたがそこにいてくれれば!と突然エネルギーがむきむきっと沸いてきた!声も素敵で、歌もうまくて、この15分のステージのために、今日、ここに来て良かった、と心から思うことができた。

 

とほんわり余韻に浸っていたら、やってきました!本日のメンイベント!ラッキードロー、事前に配られた番号によるクジです!!このとき、すでに深夜12時過ぎ。400人もの大人が、深夜12時に、パーティー会場で盛り上がっている図は、日本では絶対に想像できない。社長と会長がステージに上がり、次々にくじの当選者を決めていく。なんと1位は北京旅行!そのほか有名デパートの金券などもあって、なかなか豪勢!つまり、皆このために、夜12時まで残っていたのであーる。

 

そして早かった。本当に早かった。1位が発表されるやいなや、みなどっと席を立ち、さっさと帰り始めたのだ。おいおいっ!まだ社長がステージにおるって!閉会の挨拶してないって!そんなことは当然のようで、社長もにこにこしながら見送っている。閉会の挨拶なぞは初めから無い。そういえば、中華系の結婚式も、“デザートが出されたら、会は終わり”で、閉会の挨拶も何にもなく、みんな帰り始める。どうよ、これ、日本人的にはしっくりこないけど、まさに文化の違いなのでございます。

 

ということで、待ち時間も入れるとおよそ5時間にわたるイベントは終了。平日に、お酒なしの宴会で、夜中12時過ぎるって、すごいよね。それに1年に1度とはいえ、会社が、社員とその家族のためにここまでもてなしてあげる、というのもすごい。歌手代、ラッキードロー代、食事代、宿泊代、なども合わせたら、会社はものすごい金額を払っているだろう。日本じゃ考えられないなぁ。というわけで言葉は分からずちんぷんかんぷんだったけど、貴重な体験でオモシロカッタわけです。