安い渋谷のパスタ屋さんで、われ1人ずるずる。
となりの席に座った、大学生の2人の会話が耳に入る。
「あ、ごめん。私さっきから、夢うつつ状態で聞いてなかった」
夢うつつ状態――。
辞書いわく、
(「夢うつつ」の形で使われることから誤って)夢見心地。半覚醒。
「『お吸物が冷めます。』と言ふのを―に聞きながら/多情多恨(紅葉)」)
ビミョーだ。使い方はうーん…。
「夢うつつに聞いていた」といえばいいのかな。
次に聞こえてきたのは、
「それってさ、針小棒大に言っちゃったって感じ?」
辞書いわく、
(〔針ほどのものも棒ほどに大きく言う意から〕物事を大げさに誇張して言うこと)
これは合っている。
この2人の大学生は、何者じゃ?
難しい言葉を、女子大生風の会話のなかで見事に使いこなしている。
四文字熟語とか、漢語、古文とか、
とても口語とは思えない堅苦しい言葉も、
「流行語」に混じってしまえば、
見事に使いこなしてしまうんだろう。
若い人の柔軟性を見せつけられた気がした。