年を取ってからの長すぎる昼寝は認知症の兆候?~ナショナルジオグラフィック~ | 長谷部茂人 マイノリティレポート

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高齢者は、日中に忙しく仕事をしている人は別にして、昼寝習慣を持っている人が多い。年を取った人間がうたた寝をするのは当たり前のように感じるかもしれないが、実は睡眠科学的には不思議な現象である。というのも、加齢とともに夜間の睡眠時間は短くなり、その理由として身体活動量や基礎代謝量の低下などから休養としての必要睡眠時間(疲労回復に最低限必要な睡眠時間)は短縮すると考えられているからだ。しかもリタイア世代では通勤などが無く、寝室にいる時間を十分確保できている。したがって、昼間にあえて睡眠を補給する(寝だめをする)必要がないはずなのである。

「高齢者は体力が無く疲れやすいから眠くなるのでは?」。もっともらしく聞こえても、これも科学的には説明がつかない。疲労回復に長めの睡眠時間が必要であれば加齢とともに生理的な睡眠時間は延びるはずだが、先述のように健康な高齢者では自然に入眠し、覚醒した場合の睡眠時間は若者よりも短いからだ。

 そのため、高齢者で昼寝が増えるのは「睡眠の質が低下するため」という説明がよく行われてきた。高齢者は持病を持っていることが多く、頻尿や痛み、痒みなどで深い睡眠が減ったり、夜間の覚醒などで細切れ睡眠になったりして疲労が取りきれないため、日中に眠気が強くなっても仕方が無いというわけだ。しかし、夜間睡眠に目立った異常が無くても日中の眠気が強く、長めの昼寝が必要になる高齢者も少なくない。

覚醒系神経にも様々あるが、抜群の覚醒力を持つ脳内物質であるヒスタミン(結節乳頭核)、ノルアドレナリン(青斑核)やオレキシン(視床下部外側領域)などを作る幾つもの覚醒系神経がアルツハイマー病の患者では死滅しており、その程度が強いほど生前の眠気が強かったのだ。アルツハイマー病では一般的に睡眠の質も低下するが、それを考慮しても眠気との関わりが最も強かったのが覚醒系神経の障害であった。

現在明らかになっている睡眠覚醒システム。赤い丸で示した結節乳頭核(ヒスタミンを分泌)や視床下部外側領域(同オレキシン)、脳幹部の青斑核(ノルアドレナリン)などの覚醒系神経核から出たシグナルは大脳に向かって覚醒をもたらす。詳しい説明は<a  data-cke-saved-href="/atcl/web/15/403964/101400020/" href="/atcl/web/15/403964/101400020/" target="_blank">第35回「感染症研究が切り開いた睡眠科学」</a>、<a href="/atcl/web/15/403964/091500127/" target="_blank">第128回 「「起きるか眠るか」のせめぎ合い、どのように軍配が上がる?」</a>を参照。アルツハイマー病ではこれらの神経核が生前早期から障害されているようだ。(画像提供:三島和夫)

 

 
 

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