こんにちは freedumです

2024年 コハクの旅 【序章】が沢山の方から いいね を頂きました。

ありがとうございます。


第2章 「出発」


コハクになったつもりで・・・


なんだか分からないが、飼い主のパパ(ご主人様)がバタバタし始めた

この時点では 吾輩をどこに連れて行こうとしているのか知る由も無い

 

吾輩は車が嫌いだ

音も振動も縦横のGも苦手だ

なんと言っても車の中の臭いが吾輩の嗅覚を麻痺させる

吾輩のご主人様は そういうの分かってくれてるのだろうか?


ちょっとそこまで行く時も吾輩はシートではなくフロアーの狭い空間に潜り込んでガタガタと震えている。


あー車は嫌いだ

なぜ吾輩を連れて行こうとするのか?

旅なら1人で行ってくれよ


「コハク 行くよ!」

いつもと違う首輪とリードを着けられて車の助手席に乗せられる。



「私、捨てられるのかなぁ?」

でも

ご主人様は、いつもよりニコニコしてるし

それがまた不気味よね

「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」


当初の予定より30分遅れての出発らしい

急がないでいいから どうか安全運転でお願いしますよ。


先ずは、臭いお店に寄って店員さんと人間語喋ってる

それにしても臭い! いっぺん吐いたろうか。

「大人しい娘やね」「可愛いね」「名前なんて言うの」

店員さんに頭撫でられた

どうでもいいから この強烈な匂いなんとかしてくれ。

ガソリンスタンド 私 ダメだわ


ハイ気を取り直して 高速道路に乗りまーす

この道も嫌いだわ

道路の継ぎ目がガタンでなる度に身体が浮き上がる感じ

嫌だわぁ

もう帰ろうよ!


うーわっ?

何コレ いきなり真っ暗なんだけど しかもなんかうるさいし

「トンネル」初めてだ。



こんなスピードも初めてだ


何もかもが初めてだ

私って 本当に何も知らない箱入りだったんだ

恥ずかしっ!


ところで いったい どこ行くの?

パパさんに聞いてみたら


キャンプだってぇー

ひょぇーーっ? キャンプ?

何それ そんなことも知らないなんて

私って 本当に無知

しかも宮崎経由で鹿児島まで行くんだって

マジっすか?

私 絶対 酔うわ


ワタシ もうダメ。


つづく