三菱重工子会社、新聞輪転機の新造停止 国内シェア5割、事業撤退へ




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三菱重工機械システムが製造した新聞用輪転機=三菱重工業提供




 三菱重工業子会社の三菱重工機械システム(神戸市)は28日、新聞の印刷に使われる輪転機の生産を停止すると発表した。


 社員が高齢化していることや、部品の調達が難しくなっているためだとしている。国内の新聞発行部数の減少も背景にあるとみられる。



 同社は1966年から国内外向けに新聞用輪転機を手がけてきた。


 業界最大手の一つで、国内メーカーがこれまで製造した台数の約半数にあたる670台以上を製造した。1時間に18万部を刷ることができる製品もある。


 アフターサービスは最長で2036年3月まで続けるが、事業からは撤退する方針だ。(高橋豪)