陸自幹部らの靖国参拝巡り「時代遅れの通達こそ見直すべき」自民・山田宏氏
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国のために尊い命をささげられた英霊を、自衛官が参拝するのは当たり前だ。50年前の時代遅れの通達を見直さず、放っておいたことが問題だ。もちろん参拝の強制はあってはならない。ただ、隊員が自由意思に基づいて皆で参拝することは、現通達からも問題ないと考える。世界の常識だ。
昨年4月には陸自ヘリコプターが沖縄県の宮古島周辺で墜落し、隊員10人が死亡した事故が起きた。今回、靖国で安全を祈願した陸自幹部や隊員は事故を調べた航空事故調査委員会のメンバーだ。痛ましい事故を二度と起こさせまいと皆で祈願して何が悪いのか。国のために尽くした英霊に安全を祈願するのは、英霊への慰霊でもある。
陸自幹部の集団参拝は日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」や毎日新聞がスクープとして報じたが、自衛官の靖国参拝を問題視する国民は少ないのではないか。
防衛省は釈明に追われているようだが、萎縮しないかを危惧する。こんなことで有事の際に自衛隊は戦えるのか。50年前に比べ、日本の周りは軍事的な脅威ばかりだ。現在の日本の安全保障環境に合わせて、自衛官の靖国参拝のあり方も他国の軍隊のあり方と同様に国際標準にすべきだろう。
(聞き手 奥原慎平)
陸幕副長ら集団で靖国参拝 規律違反の可能性、防衛省が調査
防衛省は11日、陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)が9日に公用車を使い、東京都千代田区の靖国神社を参拝していたと明らかにした。小林氏が委員長を務める陸自航空事故調査委員会の関係者数十人と集団で参拝した。同省は宗教施設の部隊参拝などを禁じた事務次官通達に違反する可能性があるとして、調査を始めた。
同省によると、小林氏らは9日午後に時間休を取得して靖国神社を参拝した。参拝は新年の安全祈願が目的で、同委員会としての実施計画に基づき行われた。小林氏以外の一部参加者も公用車を利用していた。
同省は、公用車の利用や実施計画による参拝であることを踏まえ「外形的には事務次官通達に違反する可能性がある。規律違反が認められる場合は厳正に対処する」としている。
陸自は、参拝は「私的な行為」で、公用車の使用に関しては「能登半島地震の災害派遣中であり、速やかに職務に戻るための備えだった」と説明している。
事務次官通達は昭和49年に出され、宗教上の礼拝所への部隊参拝や隊員に参加を強制することは厳に慎むべきと定めている。平成27年6月に陸自化学学校が精神教育として隊員に靖国神社を参拝させたことが通達違反にあたるとして関係者が処分された例がある。
米中韓の難癖に弱腰になって、
「『靖国神社の参拝』は問題である」という洗脳に染めるのは、
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