来月13日の台湾総統選を前に、中国側の指示で世論調査を捏造したなどとして摘発が相次いでいます。


台湾中部・台中市の検察署によりますと、インターネットメディアに所属する記者の男は、中国福建省の共産党員からの指示で総統選に関する世論調査を捏造した疑いがあるということです。

中国側の指示を受けた記者から調査を依頼された別の男が市民300人に電話や面会で調査したとして8回にわたってデータを作成しましたが、実際は電話や面会などを行っておらず、すべて捏造したデータだったということです。


20日にメディアに公開された偽の世論調査では、野党・国民党の侯友宜候補の支持率が与党・民進党の頼清徳候補を上回っていました。


検察はすでに記者の男を拘束しています。


総統選の世論調査をめぐっては、南部の高雄市でも、中国側から金銭を受け取った男が中国からの移住者を支援する団体などと共謀し、偽の調査結果を公開したとして身柄を拘束されています。