【速報】「懲役刑」廃止へ 「拘禁刑」に一本化 刑務作業の義務が無くなり、受刑者の更生を重視に

 

 https://hosyusokuhou.jp/archives/48928018.html

 

2022年06月10日 18:41

 

 

 

1: minato ★ 2022/06/10(金) 18:12:20.94 ID:n5rOSvr/9.net

「拘禁刑」創設、来週成立へ 懲役廃止、刑変更は近代初

刑罰の懲役と禁錮を廃止し「拘禁刑」に一本化する刑法などの改正案が10日、参院法務委員会で採決され、賛成多数で可決された。来週の本会議で可決・成立する見通し。懲役受刑者に科されていた刑務作業が義務でなくなり、改善更生に向けた指導や教育に多くの時間を充てることが可能になる。「応報」とされていた刑罰の概念を変え、再犯防止の理念を矯正の現場に反映させるのが狙い。

施行は公布から3年以内。刑罰の種類変更は、1907(明治40)年の刑法制定以降初めてだ。現行法の刑罰は死刑、懲役、禁錮、罰金などがあり、懲役は木工や洋裁などの刑務作業を義務とする。



https://nordot.app/907904993675755520?c=724086615123804160



https://newsdig.tbs.co.jp/articles/gallery/64802

拘禁刑(こうきんけい)とは、自由刑であり身柄の拘禁を内容とする刑。

2022年現在、日本における自由刑は作業義務のある懲役、作業義務のない禁錮(1ヶ月以上)・拘留(30日未満)というように作業義務の有無により刑罰が区分されており、「拘禁刑」という区分は存在しない。

しかし2021年12月、日本の法務省が同国の刑罰にも拘禁刑を導入し、従来の懲役刑・禁錮刑を一元化する方針であると報道され[4]、2022年3月8日に侮辱罪に拘禁刑を導入することを含む刑法などの法改正案が閣議決定された[5]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%98%E7%A6%81%E5%88%91#%E6%97%A5%E6%9C%AC

 

 

 

 

 

 

 

ナゼ刑務所でリハビリが…115年ぶりの法改正 「懲役刑」と「禁錮刑」が廃止に 変わる刑務所の現場を取材

 

 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/64802?display=1

 

 

 

 

受刑者の高齢化が進む刑務所。事実上の“リハビリ”が行われている現場に、初めてカメラが入りました。115年ぶりの法改正で刑務所はどう変わるのでしょうか?

 

 

■刑務所の“リハビリ” 法改正で何が変わる?


お手玉を投げているのは受刑者。ここは、東京・府中刑務所の訓練場です。
実はこれ、受刑者に義務づけられた「刑務作業」の一環です。
本来、"懲罰”と位置づけられる「刑務所での作業」が今、変わろうとしているのです。

背景にあるのは受刑者の高齢化の問題。

全国の刑務所に収容されている受刑者は約4万人。60歳以上の割合は年々増加し、約2割を占めています。

 

 

 

高齢の受刑者に対応するため、府中刑務所では2020年から「機能向上作業」と呼ばれる作業プログラムが試験的に導入されています。

今回、その撮影が初めて許可されました。

「作業」にあたるのは体が不自由で認知力に衰えがある受刑者6人。
松葉づえをついて、ゆっくりとした足取りで「作業」に向かいます。

 


これまで刑務作業は縫製や加工といった「ものづくり」が一般的でした。しかし…

作業療法士
「辛かったら言ってくださいよ」

 


「機能向上作業」は「作業」とはいうものの実態はリハビリ。

 

 

 

身体の不自由な受刑者には作業療法士の資格をもつ職員が寄り添いストレッチを行います。


この受刑者が取り組んでいるのはパソコンで図形を作る作業。認知能力向上のためのいわば”脳トレ”です。

 


作業療法士
「どうですか、最近調子は?」
受刑者
「今日はちょっと悪いですね」

ひとりひとりの受刑者の体調や特性に合わせてメニューをつくっていきます。

作業療法士 紙田緑さん
「できるであろう刑務作業ができない実態を、私自身も初めて刑務所で仕事をするようになってわかった。では彼らのその特性を使って何ができるかというところで、今の機能向上作業を作り上げてきた」


こうした「機能向上作業」は現在、全国10の刑務所などで試験的に行われています。

一方、政府は刑務所の実情を踏まえ、115年ぶりとなる新たな「刑」の創設に動きました。

 

 

 

現在の「懲役刑」と「禁錮刑」を合わせ「拘禁刑」という新たな刑を設ける法案を今の国会に提出しました。

 


拘禁刑は「改善更生を図るため必要な作業又は指導を行う」と規定されていて、法案が成立すれば、受刑者の特性に応じた柔軟な処遇が可能となります。

府中刑務所 下田哲之 首席矯正処遇官
「(拘禁刑で)現行の作業のやり方が変わる可能性もあります。受刑者の個々の特性によってですね、それぞれ教育・作業を実施するようになる。スムーズに移行できるように頑張っていきたい」

変わる刑務所。しかしそれだけでは受刑者の社会復帰につながらないとの指摘もあります。

 

 

 

■「普通の生き方が分からない」 社会復帰の課題

この女性は、薬物や詐欺などの犯罪で服役を繰り返してきた70代の元受刑者。

元受刑者の女性
「私は薬をやることが生きがいだったから。(警察に)捕まろうが何しようが捕まらないようにやる。(刑務所で)矯正教育してもらっても矯正にならないんだから」

15年近い刑務所での生活で、ミシンでの刑務作業や更生プログラムを受けてきましたが、「社会に出て活かすことができなかった」と話します。

元受刑者の女性
「ずっと悪いことして食べてきて何ができると思います?刑務所でパソコンをやらせてもらったんが、横文字・アルファベットが駄目、学校行ってないから。普通の生き方がわからない」

 


専門家は刑務所の改善とともに「社会の中での出所者の支援が重要だ」と指摘します。

慶応大学法学部 太田達也教授
「刑務所における矯正処遇の充実と社会における処遇の充実。この2つを有機的に連携させることが受刑者の改善・更生や再犯防止にとって非常に重要だ」

制度だけではなく、実効性のある受刑者の支援が求められています。

 

 

 

■「懲罰から更生へ」115年ぶりの法改正

 

小川彩佳キャスター:

 

刑務所での高齢化も深刻になっていて、明治以来の刑罰の在り方・法律と実態が合わなくなってきているという側面が大きいようですが、今回の法改正の他にどんな背景があるのでしょうか?

 


国山ハセンキャスター:


刑法犯のうちに占める再犯者率のグラフです。


年々増加傾向にありまして、2020年は過去最悪の49.1%でした。今回の改正案では犯罪の抑止を重視しまして、「懲罰から更生へ」と軸足を再犯防止に移行させるという意図があります。


刑務所内のリハビリなどが紹介されていましたけど、慶応大学の太田教授は「犯罪が多様になるなか、刑務所の処遇も多様化していく必要がある」と話していまして、刑務所での指導の質をどう向上させていくかが鍵になっていくと話しています。