ベルギー下院、台湾の国際参加を支持する議案を可決 賛成130反対0


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中央社フォーカス台湾

(ブリュッセル中央社)ベルギー連邦議会下院は16日、台湾の民主主義の発展と国際参加を支持するよう政府に呼び掛ける議案を賛成130、反対0、棄権13で可決した。

駐欧州連合(EU)兼駐ベルギー代表処の曽厚仁(そうこうじん)代表(大使に相当)は、この結果に感謝するとともに、その他の欧州諸国の国会にもこの流れが広がることに期待を示した。


同議案には、台湾の世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)、気候変動枠組み条約などへの有意義な参加をベルギーやその他の欧州諸国が支持する▽台湾との関係強化や協力分野の拡大をEUに促す▽ベルギーと台湾の交流を引き続き強化する――など7項目が盛り込まれた。


文中では、EUと台湾が民主主義や法治、人権などの価値を共有していると強調。

また、新型コロナウイルスの世界的流行によって、台湾が保健衛生事務の多国間協力に参加することの必要性が明らかになったと指摘している。


仏語系キリスト教政党(CDH)のジョージズ・ダルマーニュ議員と蘭語系キリスト教政党(CD&V)のエルス・ファン・ホーフ議員が連名で提出した。


会期内にはこのほか、台湾を国家として承認することを求める議案も提出された。同議案は否決されたものの、台湾支持の勢力は確実に強まっている。


(唐佩君/編集:塚越西穂)