GIMPの機能云々の話になりますけどレタッチの基本的な技術の説明させて貰います。
※勿論、我流になりますがGIMPの機能を主体にて。
右の画像を左の画像のように全体に一体感のあるようにする方法を解説します^^
まだ写真の合成に慣れていない人で
『何か写真の合成が上手くいかない』
『色々トリミングをした物を貼り付けてみたけど全体的に馴染まない』
人によってやり方は変わってくるとは思いますけど、そんな風に思った人は例えばこんな感じで修正してみるといいかもしれません^^
①例えばこんな感じで貼り付けてみた場合
単純なものになりますけど、何か合成した感が出すぎているというか調整するべき点だらけですね^^;
②カラーバランスの調整。
レイヤー同士の色合いが合っているかを確認します。上記の場合はまず背景の青に合わせるようにモアイ、女の子、木の「カラーバランス」を青っぽい色調にしてみました。
③レイヤーのサイズ、位置の調整
⇒まず木の位置の場合は適切な場所にあるかを確認。普通の風景として何も無い地面の位置に木が立っていても不自然です。上記の場合、ちょっと回転させて根元をフレームアウトさせてみました。
モアイに関しても同じです。道の不自然な場所にモアイが置いてあるのはおかしいので、道の外の草の場所にモアイが置けるようサイズを調節して脇に立っているように位置を調整します。
⇒女の子に関しても全体の風景にサイズが合っているのかどうかを見てチェックします。上記の画像の場合はサイズを小さくして道のサイズとの違和感が無いようにします。
④コントラストの調整
画像全体に対してコントラストが合っているかどうかを確認します。レタッチの中でコントラストが違っているレイヤーがあるとかなり目立ちます。上記の場合は空のレイヤーのコントラストを強めてみました。
※コントラストの調整方法※
・「明るさ、コントラスト」で調整
・またはコントラストを変えたいレイヤーを複製してレイヤーモードを『乗算』にします。そしてそのレイヤーの不透明度を調整して全体の画像に馴染むようにします。
⑤影をつける
やっぱり風景的な物で重要なのは影を作る事だと思います。特に全体的に明るい風景画像の場合は必ず影になる部分がはっきり見えているはずです。上記の場合でも影があるのと無いのでは全然違って見えると思います。(時間が無かったので少し雑な影になってしまいました^^;)
※影の作り方※
・「レイヤーを追加」してブラシツールで影を作る(それなりにテクニックが必要です。)
・簡単な方法としては影を作りたいレイヤーを複製
⇒「明るさ、コントラスト」でコントラストを『0』にを2回繰り返す。
⇒「ガウシアンぼかし」である程度までぼかす。
⇒影のレイヤーを下に置き、垂直反転。(若干斜めに変形すると影の角度が出来ます。)
⑥画像に明暗をつける
※見栄えの問題で空のカラーバランスを若干青に調整しちゃいました^^;
影になる部分はレイヤーの足元にあるだけでは無いです。例えば、上のような明るい場所での画像に関しては手前が明るい分、背中の部分は影になります。本当の風景だと影になるはずの場所が明るかったり、明るい場所が暗くなってたりすると不自然に感じてしまいます。暗くなる場所は『焼きこみブラシ』で、明るくなる場所は『覆い焼き』ブラシで軽くなぞってみましょう。(ぼかしたブラシで不透明度を25%くらい、大きいサイズのブラシがやりやすいです^^)
影に関しても同じですけど、どこから光を持ってきて、どこを明るく、どこを影にするかをきちんと自分で決めるのがポイントです。
⑦全体的に色調を整える
ある程度色調が整ったあとの仕上げを簡単にする方法をアドバイスします^^
⇒レイヤーの一番上に透明のレイヤー追加します。
⇒グラデーションツールを選択し「青・白」でグラデーションをかけます。
⇒レイヤーモードを「オーバーレイ」にして、不透明度を調整します。
これで全体的に青みのかかった雰囲気になります。
単色でオーバーレイをかけるより、グラデーションのほうが綺麗に映ります。
例えば「青・黄色」にした場合は、手前の雰囲気が黄色っぽくなります。
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とりあえずこのような7パターンくらいが基本的な事だと思います。
画像に関しては丁寧にやればもっと綺麗に仕上がります^^
(時間の問題もあり、やや雑になってしまいました^^;)
尚、これはあくまでも我流の方法なので、このやり方が決して正解とも言いませんし、人それぞれやり方はあると思います。ただ、これがレタッチアートに行き詰った人の何かお役に立てればそれはそれで幸いです^^
雑な長文失礼しました^^;