前回からの続きを書きます。

前回の内容は、例えば「○○(例・床暖房)」と言えば「ぜひ契約したい!」となるために、もっともっと前からやっておくべきこととは何かでした。

では、そのやっておくべきこととは何か?

それは、「教えていくこと」です。

つまり、教育。

人には色々な悩みや問題解決したいものがあります。

最近私の周りでよく聞くのが、電子たばこ。

最近というわけでもないのですが、1年前くらいから徐々に認知度が高まってきている商品です。
今この電子たばこが激売しています。


このブログの読者の方で、「電子たばこ」はご存知でしょうか?


いまだに知らない方も結構いるんじゃないかと思います。
知っている方は、恐らく喫煙者の方が多いかと思います。


電子たばこというのは、

「電力を消費して霧状の気体を発生させる吸引機である」(wikipedia 引用)

とあります。

ようするに、禁煙するための新しいグッズです。

私は喫煙する習慣がありませんので、「電子たばこ」がいくら体に良くて効果があるかなんてどうでもいいわけです。
じゃあ喫煙者だったら、飛びつくのか?と言えば、そういうわけでもありませんよね。

では、どんな喫煙者だったら飛びついてでも買うのか?
パブロフの犬状態になるのか?


それは、喫煙者でも喫煙することにドクターストップが入っている元喫煙者です。
もちろん人によって色々状況はありますので、一概には言えません。
ただ、電子たばこを即購入した私の友人は、ドクターストップが入っているにも関わらず、どうしても禁煙できない、禁煙が続かないという状態でした。

ようするに、禁煙しないと生命に関わるくらい悩みを持っているわけです。
もちろん、自分でそのこと(禁煙必須なこと)も知っているわけです。
家族もいるわけですから、必要度はなおさらです。


ここで、前回の話に戻しましょう。


最初に「教育」が必要と書きました。
教育とはつまり、何も知識も無い状態から新しい知識や価値等をインプットしていくことです。

今回の電子たばこを購入した友人は、煙草は止められないけど、医者からも宣告され、止めないと死んでしまう状態にまでなっていました。
そうなって初めて動く(行動に移す)わけです。

だから喫煙者でも、このまま喫煙し続けると大変なことになるという知識はあるんです。
知っていても、自分には関係ない(無関係)と思っている人がほとんどです。

そういった人が、たまたま健康診断で肺の再検査をしなくてはならなくなったとかで初めて、
「ひょっとしたら少しヤバイのかも」っと考えだすわけです。(意識)


無関係⇒当事者意識


でもまぁ本数を少なくすればいいかっと、変わらず喫煙しているとついに倒れる、入院する、医者からストップが入る。(緊急措置)
もう、禁煙が絶対なわけです。


当事者意識⇒緊急措置


だから、必死で禁煙に関する情報や良いと評判のものには反応するわけです。
つまり、「禁煙」アンテナが3本立っているわけなんですね。
どんなことでも反応する。

そんな人に、

「電子たばこって、煙草吸っているみたいに煙も出て禁煙できるらしいし、かなり流行っているみたいよ」

なんて言ってあげれば、よだれを垂らしながら

「何それ~!!!?どこで売っているの?」

です。


無関係⇒当事者意識⇒緊急措置


この順で、人の意識が高まっていきます。


つまり、これが「教育」です。


「床暖房」なんていきなり言われても、たいていのお客様の意識は無関係な状態にあるわけです。
もちろん、中には家作りに対するリテラシーの高いお客様もいるでしょう。
ただ、前回のブログにも書きましたが、そのお客様は

「何が本当に欲しいかも、実はわかっていなくて・・・(汗笑)」

という状態でした。
そのお客様にクロージングする際には、緊急措置くらいの状態にまで意識を上げておかなくてはならないわけなんです。
そのために、例えば「床暖房」が売りなら、床暖房についてどのくらい関心があるのか?
もしくは、そのほかに関心があるのは何か?などを仕入れておく必要があるのです。

その意識レベルに応じて、もし何も知らないのであれば、「床暖房」について一から教える(教育)していく必要があるのです、クロージングのときに緊急措置状態に持っていくために。

徐々に「床暖房」の無い家なんて、家じゃないくらいに発展させればいいわけですね。
しかも、自社の床暖房じゃなけりゃダメっと教育させないとダメなんですね。
じゃないと、他社で床暖房提案されたら同じですから。


ざっと書きましたが、ヤバイ状態にまで段階を踏んで教育していくこと。
その最終工程に、緊急措置があること。

これを意識することで、パブロフの犬状態にすることも可能になってくるわけなのです。


ここで、

「じゃあ、自社じゃなけりゃダメ」というようにさせないといけないわけですが、
そのためにどうしたらいいか?

それを考えるための簡単なコツが一つあります。

それを次回(以降)で展開していこうかと思います。


PS つけたしですが、電子タバコを買った友人は、最初は珍しいこともあって使用していましたが、どうも電子たばこを使うと、本当のたばこを吸いたくてウズウズしてしまったようです。
1本喫煙してしまったそうです・・・ダメなのに。



これら↓が、電子たばこです。
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今回は、起業ではなく営業の現場についての話をしていきます。

私のお客様には、おもに営業マン・営業出身者が多いです。
年齢も、今年入社したばかりの営業1年生から、30年のベテランまでの老若男女。
実際にセールスしている場に立ち会うのですが、その際によく聞かれるのが、

「商品のクオリティが競合他社より良いはずなのに、どうして反応がよくないんでしょう?」

です。

商品が良くても、安くても売れるとは限らないことなんて、結構誰でも知っているし、聞いたことがあることですよね。
いちいち取り上げる必要もないかなって感じもしなくもないです。

しかし現状は、ほとんどの会社、営業マンは売れていません。

わかっているなら、もっと売れててもいいんじゃないの?と思ってしまうのです。

その日も、ある住宅メーカーの商談の中で、私のクライアントのお客様(施主)がこんなことを言っていました。

「A社(競合他社)から、今月ご契約なら、フローリングを標準で無垢材にします!と言われたんだけど・・・
別に無垢フローリングが欲しいわけでもないんだけど、実際に買うと高くなるから、やってもらえるんならやってもらったほうがいいなぁ~って思っているんですよね。
だけど、別に無垢フローリングが欲しいわけでもないんですよね(笑)
何が本当にほしいかも、実はわかっていなくて・・・(笑汗)」

って感じでおっしゃっていました。

そこで、私のクライアントはどんな提案をするのかなぁ~と聞いていると、

「当社では今、床暖房を標準でつけています。
オール電化もお安く提供できます。
無垢フローリングもつけられますよ。」

なんて説明していました。

お客様(施主)も若干苦笑いでした。
それもそうで、施主自身が何が欲しいかすら具体的になっていないわけなんですね。
床暖房とか言われても、「それもいいなぁ~」くらいでしかないわけです。

この場合、少し経験のある営業マンならば、
「もっとお客様に、床暖房を使っている状況を想像させないとダメだよ!」
と思うでしょう。

床暖房を使うことで、その施主がどんなライフスタイルになるのか。
ありありと想像でき、思わずニヤニヤしてしまう状況はどんなものなのか。

そういったことです。

これらも効果的ですし、実際に私も提案には必ず取り入れています。


取り入れていますが、


それよりも前に、もっとやっておくべきことがあるのです。
今回のような提案する、もっともっと前からやっておくべきこと。
それさえやっておけば、パブロフ博士の犬実験のように

「床暖房!」

一言といえば、

「ぜひぜひ契約お願いします!」

となる確率がかなり高くなるのです。

別に「床暖房」じゃなくても、何でもいいわけです。


じゃあその、「やっておくべきこと」とは何か?

それはまた次回にひっぱることにします。

起業に関してよく聞かれたことベスト5に入っているんじゃないかと思われるのが

「独立したいんですけど、何からしたらいいんですかね~?」

です。

結構アバウトな質問ですが、まぁそんなもんでしょう。
居酒屋で、「今日のオススメは何?」みたいなもんでしょう。

でも、よくよく聞いてみると、そういう人って結構準備していたりすることが多いんです。

開業資金は500万円ほど貯めた。
新しいPCも揃えた。
仲間もいる。

などなど。

私の起業に比べれば、十分過ぎるほど準備できてるなぁ~って。
当時の私は、月収25万円ほどしかなく、全く貯金できていませんでしたから。
ですので、なるべく初期投資がかからなくて、かつ即金性のあるビジネスでまずお金を稼ぐことにせざるを得なかったわけです。

ではそういったビジネスって何なのか?ってことですが、私が行ったのは至ってシンプル。

もともと新規開拓の営業マンでしたので、自分で開拓した(会社の)お客様はある程度いました。
そのお客様にどんなサービスがあればいいかを聞いてみたわけです。

沢山聞くと、こんなのがあればいいなぁとかあんなツールがあればなぁ~とか出てくるわけです。
かといって、お客様も何となくな感じで言ってくれるので、具体的にこれだというものではありませんよ。

ただ沢山聞いて回ると、これなら自分でもできるかもってものにいつかは遭遇すると思うんですね。
私はそうでした。

で、その遭遇したサービスが提供できればいくらまでなら払えるか?と聞いたわけです。
私の場合、20万円/回までなら払えるよというところまで引き出しました。
もちろん、責任のある立場のお客様にです。

20万円/回までの根拠って何かも聞きました。

で、そのサービスを少し自分なりにアレンジして、再度聞いて回ったお客様に提案してみました。

「それはいいねぇ!」と言ってくれるところが4社ほどありましたので、まずは当時勤めていた会社の新サービスとして、その4社からスタートしたのです。

そのサービスが回りだしてから、再度お客様に相談しました。
その内容は、私が独立しても私にサービスを意向させてもらえないか?というものでした。
4社ともOKでした。

あとは、勤務していた会社には利益を落とすからお願いっと、当時の上司と社長に「Win-Winですよ!」みたいなことを上手く説明しながら頼み込み、結果快諾。


そこから私の起業がスタートしました。


ざっとこんな感じで話すことが多いのですが、起業するには、おそらく一番確実…というより安全な方法ではないかなぁと思います。
このことは、先日あるテレビ番組の討論で、ひろゆき氏もおっしゃっていました。
やっぱりそう(最も安全な方法)だったんだなっと改めて再確認できました。

人によって状況が異なるので一概には言えないかもしれませんが、私はそのようにしました。
一つの事例として、こんな風にして起業した人もいるんだぁ~くらいに思っていただければと思います。