【書き下ろしコラム】“バッドボーイ”ジョーイ・ジャネラ | アメリカンプロレスショップ フリーバーズ(Yahoo!ショッピング)のアメブロ支店

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インディーの大会としては、実現不可能とされてきた1万人規模の観客動員を目標に掲げる「ALL IN」という大会を、9月1日に米シカゴ郊外のシアーズ・センター・アリーナで、ヤングバックスとCodyらが開催する。

WWEやWCWなどのメジャー団体以外で、アメリカ国内で1万人の観客を集めた大会となると、1990年代前半に、ロサンゼルスのメモリアル・スポーツ・アリーナで、メキシコの団体AAAが、数回、記録しているものの、それ以来、約四半世紀もの間、インディー系の大会で1万人を超えたことはないと言われている。

 

昨年からアメリカ大会を開催している新日本プロレスは、今年3月25日にもロサンゼルス大会を開催した。実はその大会以前から、チラホラと耳にしている噂があった。その噂が、この大会で4,372人を集めたことと、ROHが、先日、行われたニューオーリンズ大会(4・7「Supercard Of Honor XII」)で、団体として過去最高となる観客数6,000人を記録し、インディーにも可能性があることを見せてくれたことにより実現することとなったのだ。それは、7月7日に、1万人の観客を動員できるもっと大きな会場、サンフランシスコのカウ・パレスに進出することだった。

 

1万人動員を目指す「ALL IN」には、Cody、ヤングバックス の他に5月1日現在、以下の選手の参加が発表されている。

 

オカダカズチカ(新日本プロレス)

ケニー・オメガ

マーティ・スカル

ハングマン・ページ

スティーブン・アメル(俳優)

ジェイ・リーサル

ペンタゴンJr.

フェニックス

テッサ・ブランチャード

ディオナ・プラッゾ

ブリット・ベイカー

チェルシー・グリーン

フリップ・ゴードン(参加認められず)

ジョーイ・ジャネラ with ペネロペ・フォード

 

バレットクラブ、ROH、新日本やメキシコ、そして、女子選手(余談だが、全員、彼氏もプロレスラー)に人気俳優と、Codyとヤングバックスが、1万人動員に向け、集客力のある選手集めに翻弄している。8試合ほど行うのであれば、まだまだ選手数は足りない。ROHの選手を呼んでしまえば、選手の人数はすぐに揃うだろうが、それではROHの大会と変わらなくなってしまう。なので日本から参加する選手も、もしかしたら増えるかもしれない。

そんな名の知れた選手が揃うなか、日本では、まだあまり知られていないジョーイ・ジャネラの名前が、参戦メンバーに入っていることに注目してもらいたい。

 

ジョーイ・ジャネラは、ヤングバックスやマット・リドルらと並び、今、インディー界で最も忙しい選手の一人だ。

先月開催された裏レッスルマニア期間中には、対サスケ戦を含め、3日で6試合のハードスケジュールをこなした。その後も、MLW(フロリダ)AAW(シカゴ)、CZW(ニュージャージー)、チカラプロ(フィラデルフィア)、そして、PWG(ロサンゼルス)と、2週間でアメリカ各地を端から端まで精力的に動き回っている。裏レッスルマニアの4日前には、イギリス&アイルランド遠征にも行っていた。

裏レッスルマニアという全世界からプロレスファンが集まる場で、自身主催の大会を開催するのは、昨年に続き、今年で2回目。いずれも満員の観客を集め、彼の主催する大会は、もはや裏レッスルマニアには欠かせないイベントとして、ファンの間には定着してきている。まだ来日したことがないので、日本での知名度はほとんど無いに等しいが、今やインディー界で、彼の名を知らないものはいない。

 

“バッド・ボーイ”の異名をとるジョーイ・ジャネラとは何者なのか。

 

16歳で、地元の小さな団体でデビューしたジャネラ。19歳の時に、CZWドージョー(レスリングスクール)に入門するものの、挫折してしまう。まだ、プロとしての考えが未熟だったのだろう。2012年になると、一つの転機が訪れた。PWSという団体で、ピンクの全身タイツに身を包み、青色のパンツを履き、顔の真ん中に青い星が描かれたピンクの覆面を被り、スターマンというマスクマンを名乗った。そう、ファミコンの伝説的ゲーム「プロレス」の、あのスターマンになったのである。

2014年から、GCWの前身JCWに出たり、CZWドージョーに再入門したりと、試合数も増えていき、ニュージャージー&フィラデルフィア界隈の東部インディーズシーンでは、知られる存在になっていた。

 

ジャネラの名前が、より知られることになったのは、2016年6月のGCW「TOS」で、ザンディグとの10メートル飛び降りスポットからである。

 

これ以来、ジャネラは、人気レスラーの仲間入りし、今年は、憧れだったザ・グレート・サスケとの対戦を実現させ、日本でも話題を呼んだ。また、来月6月には、ウルティモ・ドラゴンとの対戦も決定した。

 

日本に照準を合わせてるかのような“バッドボーイ”の動向から、我々、日本のファンも目を離すことができなくなってくるだろう。

来日する際には、是非、ペネロペ・フォードとの、バッドボーイ&バッドガールで来てもらいたい。

 

 

(プロレスショップ フリーバーズ 店主 タカ中山)