お金を得ることばかりに注力していると本当に大事なことが見えなくなってくる。
稼ぐ、儲ける、得る、得る、得る
お金は本当に麻薬と同じだ。
会社経営をしているのだからもちろん否定しているわけではない。
会社が好調で利益体質が続いている時はいい。
売上が増えて資金や資産や積み上がる様子を眺めることは経営者としての醍醐味でもあって本当に嬉しいものだよ。
自分の能力を過信して浮かれることも理解できる。
しかしそんな時ばかりではないのが会社経営だ。
上手くいってない時ほど経営者の手腕が問われる。
経営者の本気の姿勢、本物の能力の見せ所だ。
一度立ち止まって手放すことが必要になる。
頭の中が得る、得る、得るになっている人は肝心な時に手放すことが出来ない。
ピンチで追い込まれている状況でも持っているものを増やして乗り越えようと考える。
それは無謀であって最期に根こそぎ足元を掬われることにもなり得る。
本来は順調な時ほど自分を戒めて資金や資産を増やすことだけに注力せずに慎重に次に育つ種を撒くべきと考える。
やっぱりお金は貯めて喜ぶのではなく循環させて生かしたい。
お金は循環させるものと理解している経営者はいざという時に持っているのもを手放してニュートラルに戻ることが出来る。
やっと手に入れたのにとお金や物に拘って手放さないでいるうちにピンチの火種は大きくなる。
よく言われる経営は生き物でお金は流れる血液と
生き続けるためにはずっと流れていなくてはならない。
オレは過去に自分の意志で会社経営に関わる物を全て手放したことがある。
そこに行くまでは苦しくて辛くて逃げだしたいといつも思っていた。
でも自ら手放せたからその後も道が広がって繋がったと感じる。
それから時間を掛けてまた経営者の道を歩み出したけどお金に対する考え方が全く変わった。
流れるをいつも意識して循環させて生かす。
お金は流れているから貯まらない。
でも恐怖も全く感じない。
自分が信じた道に使うお金は喜びでしかない。
思うようにいかなければ一度立ち止まってまたトライするもいいし、止めることも怖くない。
そしてまた始まればいいんだ。
昔はお金が無くなる恐怖感でお金を貯めるばかりを意識していた。
お金がなくては会社経営は出来ないけど生きて行くことは出来ることをオレは知っている。
貯めようと思っても貯まらないことも知っている。
だから循環させて自分が信じた道で使う。流す。
やっぱり全然貯まらないけど必要な分のお金はいつも目の前にある。
これをやりたいと思った時の資金も不思議なことにその分だけはあるようになった。
お金はない
でもいつもある
恐さはない
お金は楽しい
今はそんな状態だよ。