経営者の苦悩に終わりはない。
事業や商品の中身に対しての悩みであれば問題ない。
大いに悩んで苦労してより良い物に進化させたい。
しかし悩みの多くは人とお金に関することである。
結局経営者の悩みはいつになっても人とお金なんだ。
それが解決できれば思い通りになれば事業経営なんて簡単だと考える。
そうはいかないから経営は難しい。
特に人との接し方、付き合い方、コミュニケーション、などなど、明確な正解はないと言っていい。
コンプライアンスに対して過度に敏感になっている昨今は過去の経験が全く通用しないこともある。
それぞれの経営者が自ら考え模索しトライしながら答えを導き出すしかない。
どんな優秀な経営者でも事業経営は一人ではできない。
自分以外の誰かの力が必要になる。
オレ自身も自らの失敗を踏まえて一人で出来る経営者の道を模索し続けた。
完全自己完結型のビジネスを創ると
従業員を雇用することなく経営を成り立たせると
そう考え行動し始めてから約20年近く経つけどたくさんの人の協力があり今があることを実感する。
例え従業員を雇うことなく事業が成り立っていたとしても、経営者一人で成り立っているわけではない。
やっぱり共感して協力してくれる人が絶対に必要なんだ。
答えのない人との接し方だけどオレなりに決めていることはいくつかある。
それも時間の経過と共に自分の経験と共に時代の流れと共にいつも変わる。
何度も変わって来た。
オレだけの勝手にオレが決めていることだ。
相手によって態度や姿勢を変えてはいけない。
強い相手ににへつらって媚を売り弱い相手にはぞんざいに振る舞う。
態度をコロコロ変える人がいるけど論外だ。
最も嫌いな人種と言っていいし経営者としては最悪だよ。
どんな相手でも先ずは受け入れて認めることから始める。
認める意識があれば素直に話が聞けるものだ。
もちろん自分にとってマイナスの人であることがわかれば距離を置けばいい。
一定の距離を置く。
人とのやり取りは自分の意志では思うようにいかないことがほとんど
望まないのに別れが来ることは普通にある。
いやどんな相手でもいずれ必ず別れる時が来る。
だからオレは過度に近くならないことを意識する。
それはオレ自身を守るためでもあるんだ。
相当に難しいけど見返りを求めない。
経営をしていて従業員に給与を払い対価を求めないことはあり得ない。
しかしギブアンドテイクが当たり前と考えるのは危険だ。
難しいけどギブアンドギブと自分にいつも言い聞かせている。
そして最も大切なのはオレ自身が相手に信用される信頼される人になるということ
これはオレの経営者としての永遠のテーマと言っていい。
相手のことを想って接し発する。
想う気持ちが本気なら良いコミュニケーションはとれる。
でもやっぱり経営者の苦悩は続く。