相手と接する時はどんな時も穏やかな笑顔でありたい。

 

前向きな明るい気持ちの時は誰でも素直に笑顔になれる。

 

嬉しい、喜び、楽しい、幸せ、満足、ワクワク、などの「正の感情」

生きてることの充実感を感じる瞬間でもある。

 

一転して怒り、恨み、妬み、憎しみ、悲しみ、不安、などの「負の感情」の時は笑顔になれるはずがない。

それは当然である。

 

笑顔も色々ある。

笑う、爆笑、微笑、冷笑、嘲笑、作り笑い、照れ笑い、温顔、などなど

 

若い頃事業がうまくいかなくなった時に従業員との関係が相当にこじれてしまった時があった。

経営者としては追い込まれている状態で苦しくて不安だった。

 

怒声を発し迫る従業員に対してオレは弱いところを見せたくなくて余裕のある振りをしていた。

意識して無理に笑顔を作って対応をしていた。

でもその態度を相手は自分たちに対する嘲笑として受け取っていた。

もちろん嘲け笑うつもりは全くない。

信頼関係を取り戻すことは出来なかった。

 

相手が負の感情の時に笑うという行為は怒りや苦しみを増大させることになり得る。

嘲笑は時には暴言よりも相手を傷つける。

 

オレは基本能天気だったので子供の頃からいつも大声で笑っていた。

ピンチの時ほど笑ってピンチを吹き飛ばすべきだと思っていた。

それが自分の前向きな魅力だとすら感じていた。

でもその行為で傷ついていた人もいただろうと今は思う。

 

それ以来無理して笑うことはしていない。

 

笑顔と笑うは違うということをやっと自覚した。

 

それでも経営者はどんな時でも笑顔でありたい。

正も負も含めたたくさんの経験を積まないと簡単ではないけど意識したい。

 

周りが意気消沈している時、不安で先が見えない時、自分の笑顔でみんなを元気にさせたい。


その笑顔は笑うではなく温顔がいい。

全てを受け入れた温顔を身に付けたい。


大好きだった船井幸雄さんの本によく出ていた

「温顔無敵」

いつも笑顔でいる人、ニコニコしている人は無敵だそうだ。

 

心から願う

オレも無敵になりたい。

 

ピンチの時は自分にこう言い聞かせる。

 

「温顔無敵 笑顔が最強」

 

温顔も笑顔も笑うという行為とは違い結局は人間性人間力であると考える。

温顔を身に付けるはどんなことでも受け入れられる人間力を高めることだ。

 

母親が子供を愛情を持って見守る時の笑顔温顔は確かに最強だ。

 

経営者は日々誰かと会って何らかの判断選択をしている。

温顔が最良の選択に結び付けてくれるための最良のツールであると信じる。