いつまでも失敗を引きずらないことが肝要である。
うまくいかなかったことをマイナス要因と捉えずにプラスに変えたい。
頭の中を整理して切り替えることが必要だ。
もちろん失敗の検証はするし反省もする。
慎重に対策を考えてもう一度トライするもいい。
失敗を踏まえてまた違うものに挑戦するもいい。
マイナスを自らの思考と意志でプラスに受け止められるようにする。
とはいえそうは簡単にはいかないし出来なかった。
何かをチャレンジすることは時間もお金も労力も掛る。
うまくいかなければ掛ったものがリスクになりそれを背負うことになる。
苦悩して恐怖不安が襲ってくる。
それを乗り越えてまたチャレンジする以外に方法はない。
苦悩することなく乗り越えることが出来ないかと模索を続けた時があった。
ある本に書いてあった言葉に目が留まる。
「過去はオール善」
前向き一生懸命に挑戦した過去はたとえ赤っ恥をかいたとしても全て善にしていいんじゃないかと
そのように勝手に解釈した。
そして自分の過去を自分で否定することはやめると決めた。
年を重ねるとこれからの未来より今まで生きて来た過去の方が時間比で考えると長くなってくる。
経営者ととしてはうまくいかなかったことの方が強烈な思い出として残るものだ。
それが足枷になる時もある。
自分が経験した過去は悔やんでも変えることは出来ない。
良いも悪いも全ての過去の経験が今の自分を創っていることは間違いない。
自分の過去を否定しないと決めてからは心が楽になった。
どうせ変わらないなら「過去はオール善」だ。
そう決めることに意義があると理解した。
過去を否定しなくなるとよりプラス発想プラス思考になる。
マイナス要因の失敗を乗り越えたプラス思考は最強であると考える。
知らず知らずのうちにマイナスをプラスに受け止められるようになる。
確か京セラ創業者の名経営者 稲森和夫さんの言葉だったと思う。
「悲観的に考えて楽観的に行動する」
準備の段階では最悪を想定して、始まった後は前向きプラス思考で行動する。
何かを創りだす時にいつもこの言葉を意識して実行する。
マイナスとプラス
裏腹であり紙一重でもある。
自らの意志と思考でマイナスをプラスに変える。
それが出来れば一歩先に進める。
一段階上に上がれる。
心がザワザワモヤモヤしている時は自分に言い聞かせる。
「奢らない 比べない 迷わない 過去を否定しない」
過去を否定しなくなって、いつの日か過去を誇れる日が来ると信じたい。