若い頃はスマートで洗練されたカッコいい経営者になりたいと思っていた。

 

20代の頃根拠もなく何とかなると思い挑戦はするけどうまくいかない。

自分の経験と能力の足りなさをプラス発想と行動力で補おうとしていた。

若くてスマートでかっこいい経営者など求めても全然そこには行ける気すらしなかった。

 

今考えれば若いのだから足りないのは当たり前なんだ。

単純にわかっている人に謙虚に教えを請えばよかっただけ

それもなぜかうまく出来なかった。

でも根拠のないプラス発想と行動力で失敗してもまた挑戦するは続けていた。

 

ある時なにがダメなのか自己分析をしてみた。

前向きでやる気はあるけど足りないものはなんだろう。

圧倒的に「知性」が足りないことを初めて自覚する。

「インテリジェンス」を身に付けたい。

 

そんな時にある勉強会で「知性が付く方法」を教えてもらう機会があった。

それは新聞の一般紙を一面から最終面まで隈なく毎日読むことだと

 

20代後半だったオレは次の日から知性を身に付けたくて信じて実行し始めた。

スポーツ新聞をやめて大手一般紙に

慣れてきた頃にプラス経済紙

そこに地方紙と業界紙

 

60歳になった今まで一面から最終面まで読む新聞は一紙づつ増えて四紙になっている。

毎日早朝から最低2時間は時間を掛ける。

今となっては至福の楽しい時間だ。

ただ知性が付いたかは自分ではわからないし甚だ疑問だよ。

 

目標を持って自分で決めたことを地道にずっと続けてきていることは胸を張っていいと考える。

小さな自信になっている。

目が見える限りは経営者をやめても続けるだろう。

 

若い頃に想像した望む経営者の姿と時間と経験を重ねた今とでは望む経営者の姿は違うものになっている。

洗練されてスマートにあまり魅力を感じることもなくなった。

 

本気、真剣、実直、直向き、一生懸命、地道、

カッコよくなくてもそんな姿に心が惹かれる。

経営者としてその姿勢を貫きたい。

 

オレは知っている。

本気で真剣に直向きに行動すれば周りの景色が変わることを

周りの人の見る目も意識も変わる。

 

そして地道に実直に一生懸命に続ければ必ず良い答えが待っていると信じたい。

 

「本気で真剣に旗を振り続け 新しい渦を創る」

 

思いっきり旗を振って小さくていいからオレにしか出来ない新しい渦を創りたい。

 

その渦が世の中を自由自在に動き回る。

 

それを夢見て今日も本気で真剣に全てのことに向き合い続けたい。