会社をやめて晴れて自由になっても借金を背負って生きていかなければならない。

 

生きて行くために食べて行くためにお金を得る必要がある。

 

小さい子供がいたので妻に「働いてほしい」と依頼した。

子供はオレが面倒をみるからと

 

即却下される。

「何でアンタが働いてないのに私だけが働かなくちゃならないの!」

 

もちろんバイトすることや勤めることも考えた。

しかし人から指示をされて働くことを望んでいない自分がいる。

 

そうなると再び経営者を目指すしか道はない。

 

大きな志を持つことなく「生活するためのお金を得る」を目標に行動を始める。

 

同じ失敗はしたくない。

お金は得たいが嫌なことはしたくない。

 

何をするかではなくやらないことを明確にしようと決めた。

 

やらないこと以外は何をやってもいいというルールを決める。

 

 

やらないこと一番目

「犯罪をしない」

 

法を犯さないとは違う。

オレの中に明確にある原理原則からは絶対に逸脱しない。

 

実は一番追い込まれていた頃に危険を察した妻から言われた言葉

 

「犯罪したら即離婚」

 

その言葉で我に返ったことを思い出す。

その時の教訓は忘れない。

 

 

「お金を使わない」

 

お金がないのだからもちろんお金は使えない。

借りられるはずもないので借りるという選択肢もなしだ。

使えるのはのは自分の頭と体と親戚名義の軽自動車1台とパソコン1台

 

 

「従業員を雇わない」

 

従業員との軋轢が会社をやめる理由のひとつになった。

人を雇用する資格がないことを自覚している。

妻には手伝ってもらう可能性はあるけど基本は自分ひとり

 

 

「店舗を持たない」

 

多くの店舗を作ってそして全部手放した。

店舗を持つ価値や魅力はよく理解しているが、店舗を運営するには多くの時間が必要になる。

やっと手に入れた時間の自由を手放したくない。

 

 

「仕入れて売る商売はやらない」

 

物を売る商売を長くやっていたので、今度は物ではなく価値を売る商売に変えたい。

物を仕入れる代金もないので自分で価値あるものを創るしかない。

 

今まで自分がやってきたことの全否定になるやらないことを決めた。

 

結果十数年経った今でもやらないことはほぼ守っている。

 

再出発をするにあたってやらないことを明確にするは重要だと考える。

 

もちろん目標があってのものだけど目標は時間の経過と共に変わっていい。

 

オレも最初の目標「生活のためのお金を得る」から現在は全く違った目標に変わっている。

達成出来れば変わってしかるべきだ。

 

目標もやらないことも人それぞれでいい。

 

やらないことを明確にすると目標を達成するためにはハードルが上がるけど決断はシンプルになる。

 

するとやるべきことも明確になるんだ。