自分が創った会社をやめるという判断は愛する家族と別れると同等の断腸の決断である。
やめると決断した後の行動次第でその後の人生が決まると言っても過言でない。
それくらい重く大変なそして辛い決断と行動
ほとんどの経営者が望んでそれを選択することはない。
追い詰められてその選択しかなくなる場合がほとんどだ。
そしてやめかたはたった二つ
他力によって足元をすくわれてやめさせられるか
自分の意志でやめるか
債権が払えなくなり口座が差し押さえられて会社が動かなくなる。
そうなると自分の意志とは関係なくやめる方向へ進んでいく。
もっと早い段階でそうなることが想像できれば違う方法をとることもあり得る。
会社経営をやめるということはどちらにしても修羅の道であることは間違いない。
オレは相談された何人かの経営者に「会社がダメになる前に自らの意志でやめろ」と伝えてきた。
その一つの基準は従業員の給料が払えなくなった時
自分の給料を取って銀行融資を支払って税金を払って大手業者それから零細業者に支払いそして従業員の給料を払う。
順番がこうなっている経営者が多い。
それは大きな間違いだ。
銀行融資と税金を払って従業員の給料を払えなくなるなんて愚の骨頂
業者に支払いを待ってもらうも同様だ。
お金の流れは従業員、零細業者、大手業者、税金・銀行融資(これはどちらでも一緒)そして最後が自分という順番が正解
それで考えると従業員に払うのが厳しくなるということは他ももちろん払えないということになる。
その時点で自らの意志でやめるという選択をすべきだとオレは考える。
本当はもっと前の時点から前兆がありもっと早く判断すべきだけど
自分でやめるという選択は時間が重要で時間が必要
そして相談する相手を間違えないこと
ピンチの時にほとんどの経営者は弁護士に相談する。
しかもそこから逃げ出したいので100%任せっきりにする場合が多い。
弁護士はこう考えこう行動するという参考意見に留めるべきだ。
それは法的な解釈を知ることにもなる。
それを知ることは重要
だけどすべて鵜呑みにしてそのまま行動することは絶対にしてはいけない。
「自分の意志でやめる」ということは結局は覚悟を持って自分で判断行動するしかないんだ。
「足元をすくわれてやめさせられる」はその後経営者として復活することは相当難しいと考える。
「自分の意志でやめる」が再び経営者の道を歩むための修羅の道だけど唯一の道だとオレは信じる。
苦しみながら自らの意志で行うその全ての経験が役立つ日が必ず来る。
だからやめ方を間違えないでほしいと心から願う。