経営者というのはやっぱり特殊な人種である。

 

どんな大きな会社でも経営者はたった一人

もちろん一人だけで全て行う一人社長・一人親方も立派な経営者だ。

 

大きなリスクを背負って夢を追い求める。

 

経営者を目指すきっかけは人それぞれだけどその誰もが大きな大志を抱いたはずだ。

 

大金を掴みたい、目立ちたい、モテたい

もちろんそれでもいい。

 

大事なことは自分の意志で考えて自ら行動すること

 

経営者だけの特筆すべき特権がある。

 

国が過度には働くなと明確に言っている今の時代でも寝ないで働いても唯一誰にも文句を言われることはない。

家族には言われるかもしれないけど

もちろん法的にも何の問題もない。

 

経営者は誰に言われなくてもいざとなったら寝ないでも働くんだよ。

 

 

経営者と従業員

 

全く違った人種であると考える。

 

どちらがいいとかどちらが得とかそんな問題ではない。

人種が違うんだ。

 

思考回路も行動基準となる価値観も全く違う。

だから経営者の考えで従業員に伝えても伝わらないことが当り前と考えるべきである。

 

違う人種であることを強烈に自覚することが大切だ。

 

昔オレのことを理解している数少ない友人に冗談で言っていた。

 

息子が将来

「オヤジみたいになりたくないから僕は公務員なるよ」

と言ってきたら

 

オレは「育て方を間違った」と泣くだろうと

 

顔を引きつらせながら苦笑いしていた友人の姿を思い出す。

 

公務員の仕事が尊いことは理解している。

もちろん敬意も持っているし公務員の方々の前では冗談でも言うことはない。

 

たぶん比べれば圧倒的に大変だと思われる経営者の道

 

今振り返ればその道は苦難を伴うけどそれだけの価値があることを言いたかったんだと思う。

 

 

経営者は自らの意志で大きなリスクを背負う。

 

矢面に立つことも厭わない。

自らいつも一番前に立ち続けて風に当たっていたいんだ。

強風であろうと暴風雨であろうとも

 

そこが一番見晴らしが良くて一番気持ちいいことを理解している。

 

だから立ち止まったり倒れたりしてもまたその道を選ぶ。

仕方ないよそういう人種なんだから。

 

「経営者は孤独だ」とよく言われる。

 

大事な判断をする時はもちろん一人だ。

いざという時は誰も手助けはしてくれない。

 

強烈な責任感と強烈なプレッシャーを感じながら日々を重ねる。

当たり前すぎて自覚することもなくなる。

自覚することがなくなる自覚症状だ。

 

今ならわかる。

躁鬱状態の躁状態がずっと続いている感じ。

それだけ自らに叱咤し鞭を入れ続けて走り続ける。

 

躁と鬱は表裏一体紙一重

 

経営者がちょっとしたことで鬱状態になり得ることも理解できる。

 

どんな辛いことや大変な思いをしても経営者はまた経営者の道を歩み出すんだ。

大きなリスクを自ら背負って

 

経営者という人種に生まれ、経営者という道を自ら選んだすべての人達に心から敬意を表したい。