今年になって初めて昨日会った経営者の後輩
「おめでとう今年も宜しく」の後に出てきた言葉
「今年になって友人がふたり自殺した」
どちらも小さい会社の経営者で事業と資金が回らなくって自ら命を絶ったようだった。
そういう本人も事業と資金が回らなくて今年民事再生法で借入額を小さくすることを模索している。
昨年からずっと相談には乗っているんだけど簡単な道ではない。
オレがいつも彼に発している言葉は
「逃げるな」「自暴自棄になるな」「現状を受け入れて真正直に乗り越えるしかない」
思い詰めていて大丈夫かと思った頃もあったけど最悪の時期は抜けたような気がしている。
だけどまだまだ心配だよ。
真剣な表情の彼から出てきた言葉に驚いた。
「悩んでいる経営者に向けた本を書いてほしい!」
「オレが?」
「僕は○○さんの言葉で救われた そして助かったんです」
オレとやり取りしていなかったら今年亡くなった二人と同じことをしたかも知れないと・・
確かにそうならないように一生懸命に言葉を発していた自覚はある。
オレの言葉が少しでも足しになったなら嬉しい。
十数年前当時経営していた事業を全部やめて何をしようか何をすべきかと模索していた時
あまりにも色々な事が起こるので本を書きたいと思ったことはあった。
だけど誰も興味を持って読む人はいないだろうと思ってただ書き記すだけに終始した。
オレが死んだ後にでも息子が読んでくれたらいいなと思って・・
彼が言うには「たった一人でもその本の言葉で救われる人がいればいいじゃないですか」と
それにはハッとされられたよ。
「たった一人でも」
幸いに書き記したものはたくさんある。
自分の会社をやめた時から311の震災まで毎日欠かさず何かに取りつかれたように必ず1ページ書いた日記
目標設定シートは十数年毎週欠かさず作っている。
そこには望む自分の姿を20書く。毎週毎週
このブログでもたくさんのことを書いてきた。
自ら死期を悟った時に自分の人生を振り返るために楽しみながら読み返そうと思っていた自ら綴ったたくさんの文字
今まで一度も読み返すことはなかった。
怖くて読むことが出来なかった。
それだけ生きるために一生懸命に前だけ見ていたんだ。
昨年還暦を迎えた。
自分の人生を少しづつ振り返ってもいいのかな。
還暦になって新たに決めた事
「恩返し恩送りの人生を歩む」
オレが経験したことが誰かのためになるなら
本気で挑戦してみようかと思っている。
悩んで迷って苦しんでいる経営者のために
たった一人でも元気になってくれる人がいるのなら